星座早見盤とは
これらが「星座早見盤」です。
円盤を回転させると、窓から見える星が回転して、円盤にある日時に合わせるとその日時、時刻の星座などの様子が見れるようになっています。
見る場所と時間に合わせて今日の星空の状態がイメージできるようになっていて大変便利です。
左は天体望遠鏡のメーカー「ビクセン」のもので、右が100円ショップ「ダイソー」のものです。
ビクセンのもの
ダイソーのもの
100均、恐るべし
写真は、冬の星座が見える状態で比較していますが、なんと!右のダイソーで100円で買えるものほうが大きくて見やすいですね。
いずれも4等星までが表示されていますが、ビクセンのものは本格的に星座を構成する星を忠実に表そうとしているために、少しごじゃごじゃしています。
ところが、ダイソーのものはそれよりも一回り大きいですが、余分な星がカットされており、すっきりして見やすくしてあります。
このために、私はこちらの安い方の「ダイソーのもの」を多用しています。
私は大阪北部の山に近いところに住んでいます。そのために、街の明かりがあって、北極星さえもめったに見ることができません。
北極星は2等星なので、比較的よく見えるはずですが、実際の普段の大阪の空では、肉眼では3等星程度までしか認識できません。
だから、都会の実情に対応した「100円ショップおそるべし」・・・という感じです。
星座早見盤の使い方
使い方は、説明書を見ながら、使ってみるのが一番です。簡単に手順を紹介すると、
まず、外側の円盤を回して、①月日と時刻 ②見る地域 を合わせます。(早見盤に書いてあるので簡単にわかります)
そして、③観察する方位をあわせて ④観察する方位が下になるように空にかざして、星座盤にある1等星などで比べながら観察します。
私は、これを見るときには、下向き(うつむき)に見ると方角の関係が頭の中で整理できないので、頭の上にかざして、空を見上げるように上にあげて、見上げるようにしています。(こちらも参考に)
そうすると、実際の星と星座盤の関係がすんなりとなりイメージできるようになります。
自分が見やすいと思うスタイルで慣れるのが一番でしょう。
ともかく近くにダイソーがあれば、「100円」(税別)ですので、購入してみて、一度試してみてください。
晴れた夜に外に出て、星を眺めてみましょう
星は「北極星」を中心に回っているように見えるので、例えば、冬の夜の南の空を見れば、「オリオン座」を見つけてみましょう。
日本で普通に(見つけやすい)1等星は15個程度ですが、上のように、オリオンのまわりだけで5つもの明るい星がありますので、寒いのを我慢して、空を見上げて見ませんか?
各季節ごとに、「春の大曲線」「夏の大三角」「秋の四辺形(これは私の家からは、肉眼ではほとんど見える日はありません)」そしてこの「冬の大三角」というのが星座盤に表示されています。
これらを星座盤から頭にインプットして、実際の星を探しても、面白いです。
これは、季節に代表される、見つけやすい星の形が示されていますので、実際の星空で、まず、それを探してみましょう。
たとえば、「冬の代表的星空」の中で見つけやすいオリオン座は、1・2等星で構成されている星座ですので、見つけやすいと思います。
そして、実は、その近くにも1等星があって、合わせて7個も冬の空に輝いています。そして、太平洋側では空気が澄んでいる日が多いので、他の季節の星に比べて、格段にわかりやすくて見ごたえがあリます。
さらに、星座盤と合わせて眺めると、その他の星も見えてきて、星座の形がわかると楽しいものです。
ここには天の川が描かれていますが、私自身、大阪では見たことありません。
信州の山中や和歌山の海辺などで、肉眼で何回かそれを見たことがある程度です。
ミルキーウエイと呼ばれるように、神秘的ですし、それが見えるところでは、満天の星が見えます。しかしそうなると、逆に、星座が見つけにくくなってしまいます。
星が見えなくても見えすぎても星座が見つけにくくなりますが、星座盤があれば、星空を見るのが楽しくなるのはうけ合いです。
全天の星を見てみましょう
星座盤を全開すると「全天の星」が描かれています。
中心に北極星があり、1年で1周して見える星が描かれているのですが、外周部には、まず、日本では見ることのできない「南十字星」なども描かれています。
しかし、北半球用星座盤ですので、通常の状態にセットしてみると、南半球の星々は隠されて見えないようになっています。というか、見えないようにうまく工夫されています。
アマゾンや楽天を探すと、もっと興味が湧きそうな高級タイプも販売されています。
そういえば、そこには、南半球では、見たことのないような星座盤も販売されています。
「楽天」などで販売されているようですので見てみたい方はチェックしてくださいね。
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私は購入していませんが、そこには、日本からは見えない「最も近い恒星:プロキシマ」なども描かれているのでしょうか? もちろん、そこには、北極星がないのは確かでしょうし、・・・。頭がさらに混乱しますので、これ以上考えないことにします。
星が1つしか見えなくても、イメージが膨らみます
私はベットに入る前に、とりあえず星空を眺めるのを日課にしています。
もちろん、晴れていても、街の明かりがあって数個の星しか見えない状況です。
でも、ある方角に1つの星を見つけることができると、この星座早見盤で、それが何座の何という星なのかを知ることができます。
最初に見えるのは、ほとんど1等星ですので、その星には名前がついて星座盤に書かれています。
そうすると、その近くにある星が見えなくても、何か見えるような感じになってくるのが不思議で、どんどんイメージが膨らんできます。ぜひ、この楽しさを体験してください。
星座図鑑がおすすめ
ここでは詳しく紹介しませんが、「星座図鑑」のような書物を1冊購入して、そこに書いてある「絵」と比べあわせるのも面白いでしょう。
私は 藤井旭の天文年鑑(800円+税)を毎年購入しています。
ここには、その年におこる天体ショウやそれに関する天体知識が書かれていますので、結構参考になりますし、期待する楽しみも出てきます。
そのように、何かの書物と星座盤があれば、夜空を眺める時に、どんどんといろんなイメージや知識が広がっていくでしょう。
何よりもまず、ダイソーさんのお店が近くにあれば、星座早見盤の実物を見てください。
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星がよく見える日に、北の空を見ると、Wの形のカシオペア座か柄杓型の北斗七星が見えます。(こちらの記事でも紹介しています)
南の空では、先に上げた季節ごとの「春の大曲線」「夏の大三角」「秋の四辺形」「冬の大三角」などを見つけてみるのも楽しいことです。
疲れた目を癒やし、気持ちを鎮めるのには星空を眺めるのはいいと思います。そして、夜空を眺めると、少し気持ちがリッチになった感じもします。
惑星は星座盤にはありませんので、こちらで紹介している、国立天文台のサイトがおすすめです。パソコン画面で簡単に星の位置を見ることができます。


