赤く見える火星の話

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火星は令和に入っても日の入り直後には西の空に見えていますが、低い角度の空では、モヤもあって良く見えませんし、夏頃には姿を消してしまいます。

この次に夕方の空に火星が帰ってくるのは、令和2年の10月頃の予定です。

8月に入ると、東の空に木星が、そして少し遅れて土星が昇ってきますので、また、少し空が楽しめそうです。

H30.7の火星 平成30年7月大接近の火星

惑星は恒星に比べて明るく、居場所が変わってくれますので、結構楽しめます。

写真は我家のベランダからインスタントカメラで撮ったものですが、惑星は地球の仲間ですので、一つでも見えていると、気持が妙に落ち着く感じがします。

大接近のニュースで盛り上がった平成30年7月の話

天文用語では、惑星などの天体が最も地球に近づく状態を「地球接近」といい、特に近づくのが「大接近」で、近づくけれどあまり近くないのが「小接近」と呼ばれています。(理科年表)

大接近 藤井旭の天文年鑑より 藤井旭の天文年鑑より

この火星ですが、地球の外側を回っていて、火星の公転周期は687日で、地球(365日)とのズレが有るため、その会合周期(近づく周期)は約780日ですので、2年2ヶ月ごとに接近して大きく見えるようになるということのようです。そして、少しだけ楕円軌道を回っているために、会合するときの距離が変わリます。このために、上図のように見え方や大きさが変わることになります。

火星の近日点(地球に最も近づく時)で会合すれば最も大きく見えることになるということですが、過去には2003年がそれの時にあたっていて、大きく見えたということをニュースで騒いでいた記憶があります。

当分大接近はなさそうで、次は2050年とされています。多分私はこの世にいないでしょうが、アメリカのトランプ大統領が火星探査に力を入れる・・・という噂もでています。なにかがある可能性に期待したいですね。

火星の赤い色は酸化鉄

火星 NASAより NASAのHPより

グスタヴ・ホルストが作曲した組曲「惑星」での表題は『火星、戦争をもたらす者(Mars, the Bringer of War)』となっています。火星の赤い色は、戦争や血の色を連想させるのでしょうか?

2012年8月に火星に軟着陸したアメリカの探査機キュオリオシティーの写真を見られた方も多いと思いますが、荒涼とした赤い地形が広がっていますね。

火星の赤 NASAのHPより

これは、酸化鉄の色(鉄サビ色)と言われています。

家にあるVixenの天体望遠鏡 ポルタII A80で150倍程度の倍率で「大接近した火星」を見たときには、赤さの程度は、(うえにある)両方の写真の色の中間の色の感じに見えていました。そして、赤い感じの色の丸い中に薄い黒い部分が見えます。

もちろん、安価な望遠鏡ですので、ぼんやりしていて、「イメージ」の助けで見ていますので、この写真のように鮮明には見えません。

私は、ここにあるNASAの写真などを頭にインプットしておいて自分の望遠鏡で眺めるようにしています。

そうすると、「見えるような感じ」がしてきますので、それで「見えた」と思うようにしています。

望遠鏡に、この10倍の費用をかけても大した見え方にはならないでしょうから、NASAなどの写真のイメージとモヤッとした「見える感じ」の感覚を「5万円程度の安価な望遠鏡で楽しめる」というのはすごく幸せ感があります。

何よりも、自分の目でそれを見てみると感動しますので、望遠鏡を買うお金とそれを据えて見ることができる場所があれば結構楽しめます。安価な望遠鏡でもいいので、ぜひ購入されることをおすすめします。

都会の明かりがあっても、この5万円前後の安価な望遠鏡でも、「土星の輪」「木星のシマシマ」、そして土星、木星の数個の衛星が見えます。

ただ、残念なのは、写真が取れるだけの予算が突っ込めないことで、我が家の大蔵大臣に相談すると完全に無理みたいですが、それでも、この基本セット(望遠鏡だけ)だけでも結構楽しませてくれます。

火星と言えば「火星人」

火星の気温は-20~-80℃程度で、二酸化炭素が主成分で0.3%程度の酸素が含まれているといいますが、火星に住むといってもホームごたつに入って過ごせそうにないので、もちろん行きたいとは思いませんが、写真などをみるのはワクワクしますネ。

火星探査機バイキングやキュリオシティーなどの画像や探査で、過去には地球と同じような豊な海があって、水が流れたあとのような地形がみられて、現在も土壌に氷があるということがわかってきているようですが、地球のような海がなく、磁気圏がないことで放射線を遮ることが出来ない・・・などもあって、地球の生物のようなものがいるかどうかは全くわからない状態のようです。

このように、次第にいろいろと火星の詳しい様子がわかってきて情報が新しくなってくると、今ではタコのような火星人の想像図を書く人はいないと思います。

考えてみると、望遠鏡で眺めるしかなかった昔には、SFなども内容が豊富であったようで、それらを読んで空想していたのも楽しかったのですが、科学の進歩がベールを剥がすにつれて、何か味気なくなっていく感じもします。

それはともかく、肉眼で眺める夜空も実にいいです。毎日数分間ですが、寒くても暑くても、寝る前に星空を眺めています。実に至福の数分間と思っています。

今年2019年は、天文ショウが少ない年?

今年の話題は、12/26にちょっとだけ欠ける部分日食(東南アジアでは金環日食になる)があるくらいで、大した話題に乏しい感じです。年初の1/6にも部分日食があったのですが、私の家の天候は「曇」。もちろん、何も見えませんでした。

このような天文情報は、国立天文台のHPでも紹介されていますが、座右に置いておいてすぐに簡単に見ることができるように、わたしは、藤井旭の天文年鑑(800円+税)を利用しています。

7月頃から夕暮れの空に木星と土星が見えてきますのでそれを楽しみにしていますが、朝早く起きると、金星・木星・土星などが明るく輝いています。

まだエセマニアの段階ですので、早起きはちょっとできそうにありません。

水星をのぞいた火星・金星・木星・土星などは、恒星と比べて格段に明るいので、夜にトイレに立ったついでに空をみると、思わずラッキーな気持ちになれること請け合いです。


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