夏の星空の楽しみ:今年は?来年は?

2022年夏の星の話題となりそうなものはそんなになさそうで、夕方の早い時間帯では姿を見せなかった惑星ですが、7月頃から土星が、8月頃から木星が明るく輝いてくれます。

それはともかく、宵の暗いところでちょっと空を見上げてください。

私の住む大阪では、2022年の2-6月までは、20時前後に見える惑星がないので寂しい(こちらの記事に表を作っています)のですが、都市部では空は真っ暗でなく、街灯などで白んでいて、きれいな星空を見ることは出来ないのですが、それでも、晴れていれば、10個以上の星は見えます。

手元に星座表があればGOODで、それを見ながら思いを巡らせると、何か「リッチ」な感じにもなります。

見ていて楽しいのは ①お月さんの満ち欠けの様子 ②見えている惑星を確認すること ③明るい星の名前や星座を思い浮かべて、星座が見えないかなと眺めていること・・・ というような程度ですが、星座盤にあるような多くの星は見えないので、見える星数個から星座がイメージできたらいいというところでしょう。(実際にはほとんど星が見えないので、星座の形はわからないのは仕方ありません

時間が許せば、星座盤と国立天文台の「今日の星空」のHPを見て、その時間の星の様子を頭にインプットするようにして空を眺めると結構面白いものです。

ここでは、わたし流の都会の夜空を楽しむ方法を案内しようと思います。

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星座盤をながめて見よう

8月末の星空

これは何か変? と思わないでください。これが北の空を見る時の星座盤です。私は、星座盤をこのように上にかざして空を見ます。

まず、北の空の北極星の方向(北極星は2等星ですが、見えない日のほうが多いです)を向いて、天頂(真上)を向いたイメージで星座盤を頭の上にかざして見るようにしています。

このようにすると、私はようやく、実際の星空と星座盤が頭の中で合致します。このように、自分なりの方法を見つけるといいでしょう。

私の家のテラス(ものほし?)からは、早い時間であれば、おおぐま座の北斗七星が確認できます。

柄杓の付け根の星(これは4等星)は見えませんが、その形は充分イメージできます。

そして、その柄杓の柄の延長が「春の大曲線」と言われる見つけやすい星々がありますが、夏の季節でも、まだまだ春の星は見えています。

この北斗七星の柄の部分から伸ばした線上にあるアークツルスとスピカの2つの1等星は見つけられるでしょう。

まずこれが夏の宵の空を「見て楽しむポイントの1つ」です。

次に、天頂から東寄りに目を移すと、明るい3つの星を結ぶ3角形が見えてくると思います。

これが「たなばた」伝説に関係する星(ベガ:織姫・アルタイル:彦星)を含めた「夏の大三角」ですね。

もちろん星座盤にある「天の川」はまったく見えませんので、この3角形「夏の大三角」を見つけたら、2つ目のミッション完了です。

こちらに私の書いた星座盤の記事があります。この星座盤は100円ショップの「ダイソー」で購入したものですが、見やすくてうまく作られています。近くにお店があれば、探してみてくださいね。

惑星が楽しい

2019年8/1の星空 少し前のものですが・・・

これは、国立天文台のHPの「今日の星空」の一部です。(この国立天文台HPのおすすめについては、こちらに私の記事があります)

このHPでは、惑星や月の様子も紹介されていますので、今年だけでなく、来年の星空もシミュレーションできます。

都会では星が見えなくなってきていますので、都会での星空の楽しみは「惑星をみること」と言えるでしょう。

しかし残念ながら、惑星が見えないときもあり、見えないとさみしい空が続きます。

私は水星を1度しか確認したことがないのですが、金星、火星、木星、土星はかなり1等星よりも明るく見えることが多いので、見付けやすいでしょう。

これらの惑星の1つでも見えると、楽しいものです。

安価な150倍程度の天体望遠鏡で、条件が良ければ、土星の輪、木製の縞模様、金星の満ち欠け・・・などが見えます。

冬の星として有名な、全天で一番明るいシリウス(冬の星座おおいぬ座で、夏は地平線付近にあって見えません)が-1.5等級ですので、金星、木星、土星などの惑星は格段に明るいので、見ていて楽しいでしょう。

夏の星空で見える明るい星では、アークトゥルス(うしかい座)ー0.04等級、ベガ(こと座)0.03等級 などが明るい星です。

初心者用の天体望遠鏡:楽天で探す

私は、ビクセンの POLTAⅡA80Mというオールインワンの機種を約5万円で購入して、それで結構楽しんでいます。

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流星群の話

ペルセウス座流星群は

これは例年8/9-8/13ごろに流星が極大になるペルセウス座流星群の2019年の放射点を示しましたが、流星は※部分を中心に流れるのでペルセウス座流星群というようですが、その他でも、

1月:しぶんぎ座流星群
4月:こと座流星群
5月・7月:みずがめ座流星群
8月:ペルセウス座流星群・はくちょう座流星群
10月:りゅう座流星群・オリオン座流星群
11月:おうし座南流星群・おうし座北流星群・しし座流星群
12月:ふたご座流星群・こぐま座流星群

などがニュースなどで話題になります。

しかし、ほとんどの流星の等級は4等星以下しか光ってくれませんので、実際に都会で「流れ星」を見るのは難しく、見えると本当にラッキーでしょう。

私の例をいうと、2018年には比較的好条件と言われていたので、長時間頑張って空を眺めていたのですが、それでも、肉眼で2つの流れ星が見えただけでしたし、2019年は天候に恵まれませんでしたし、2020年も2021年も薄雲がかかって、短い時間しか見ていませんが結局何も見えませんでした。

2018年の場合には、TVの特集が組まれていて、信州の山奥で高感度カメラを使うと、何百の流星が見えたというのですが、ほとんどの極大光度が4等星以下の小さな流星ですので、「流星群の極大になる日」・・・と、毎年ニュースで騒がれているのですが、都会ではほぼ、流星を肉眼で見ることはないでしょう。

それでも、たえず夜空を見ていると、流星群の日でなくても、数年に一度、流れ星が見えることがあります。

もちろん、「流れた」ことも不確かなくらい一瞬の出来事ですので、願い事を3回言えるような余裕も時間もありません。

私が見た2018年ペルセウス座流星群の日に肉眼で見えた流れ星も、息子と見ていて思わず2人が声を上げたのですが、家内は見ていない・・・というような状態で、目の中心で捉えるまでに消えてしまいますので、2つの流れ星を見ても、「願いをかける」ヒマもありませんでした。

双眼鏡や望遠鏡があればかなり楽しくなります

都会では、肉眼では3等星ぐらいの星までしか見えません。私の住む大阪府の北部では、街明かりのために、ほとんどは2等星までしか見えません。

しかし、10倍程度の双眼鏡があればかなり見える星は増えますし、双眼鏡で月のクレーターが見えますし、北斗七星の柄杓の後ろから2番めの星に近接する小さな星も見えます。

この星は、昔、目の検査に使われたそうですが、双眼鏡で見ると、それがはっきりと見えるのですが、でも、双眼鏡を使うと視野が狭くなるので、逆に、星座の全体像も捉えることができなくなります。

 

小さい天体望遠鏡(私が購入したものは最大で150倍程度)があれば、金星の満ち欠けや、木星の縞模様、土星の輪、そして、木星、土星を回る衛星が見えます。

そうなると、すぐに、もっといい望遠鏡が欲しくなりますが、恒星は高倍率の望遠鏡でも「点」しか見えませんので、私は、「星は写真で見るもの」と割り切って、安い望遠鏡で惑星とお月さんだけで楽しんでいます。

望遠鏡でしっかりと天体を見ようとするとお金がかかりますが、安い望遠鏡であっても、夢を買うこともできますので、WEBに載っている写真のように見るのは無理ですが、結構「天体」を楽しめます。

双眼鏡でも楽しめます。

常用しているのは、8-24倍ズームのものです。しかし、24倍では手持ちでは星が動いてぶれてしまいますし、また、見え方も甘くなりますので、8倍程度の双眼鏡で充分です。

8倍でも、月のクレーターもはっきり見えますので、しっかりしたメーカーのものを実際に手にとってから買うことをおすすめします。

同じ倍率の仕様の双眼鏡でも、メーカーによって全然見え方が違いますから・・・。私は結局Nikonに落ち着きました。

星が見える角度

仰角が30度程度ではっきり見える・・・と書きました。

上に示した国立天文台HPの星座図で、星の位置が30度程度になっているものでは、とても低い位置に見えるように思う方もおられると思いますが、実際に星を眺めて見ると、天頂までが90度ですので、その1/3であることを自分で確認すれば、イメージしていたよりも高い位置にあります。

それが15度になると、街灯もあるので、非常に見にくい状態になります。

上の星座図で30度より上は見ることが可能だと思っていいでしょう。

太陽に最も近い惑星の「水星」ですが、太陽に近いために日の出日没頃しか見えませんし、最大仰角も17度程度です。

見える時期も限られていて、私も1度しかはっきり見たことがありません。

これらも、「今日の星空」で確認して楽しめますので、一度、国立天文台のHPを御覧くださいね。

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以上、数字などは、国立天文台のHP、理科年表、藤井旭の天文年鑑、wikipediaなどを参考にしています。また、この文章もその年の話題を加えて追加変更しています。