結論:星空はコンパクトカメラでは・・・かなりきびしい
私は写真の専門家でも特殊技術を持っているわけでもありません。ともかく自分なりに星空の写真を撮ろうとトライしましたが、結局は、星の光は弱いので、マニュアル撮影ができるカメラでないと夜空がうまく撮れないということのようです。
下にAmazonのページを紹介していますが、高倍率インスタントカメラや、単眼鏡とスマホを組み合わす例が、多く紹介されています。
ここでは、高倍率インスタントカメラ(キャノンのコンパクトカメラPowerShot SX620HS)で 色々と試しましたが、きれいな写真は難しそうです。
暗い星空をコンパクトカメラで撮影しようとすると、カメラは自動的に感度を上げようとして、ノイズが多くなってしまいます。 画像自体も変わってしまって変な写真になってしまいます。
肉眼で見ると眩しいほどに光っているISS(国際宇宙ステーション)の写真を撮りました。
ISSを撮ってみた
これは、私が使っている、キャノンのコンパクトカメラPowerShot SX620HSで自宅のベランダから頭上のISSを撮った写真です。
これは、よく取れたと思う1枚ですが、この程度です。
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上の写真の中央に写る白い点が宇宙ステーションISSで、肉眼では、非常に明るい点が、天空を移動する様子が見えているのですが、コンパクトカメラの光学ズーム範囲を可変したり、デジタル最大のx100 にしても、全くその感動が伝わりません。
拡大すると訳がわからない
また、上のISSの写真を拡大すると、この左のような丸い形に写っていますが、同時にとった他の写真で、形が見えるものを拡大すると・・・UFOのようなものが移ってい瑠葉にも見えます。
雑誌などに載っているISSの形と、この写真からのイメージを重ねると、それらしい、何かが写っている感じもあるのですが、どうも、これらは、「まやかし」のようです。
同じものを撮ってこんなにも写り方が違うので、どれが本当の形かどうかもまったくわかりません。
「UFOを撮った!」という、変な物体が写った写真などが、雑誌に出ていたこともありますが、それらも「写真の映り方」によるものかな?・・・と思えてしまいます。
写真に撮った被写体は現実ですが、この場合は、写真機の能力でこんなに変わってしまいました。こうなると、何がなんだかわかりませんね。
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コンパクトカメラは、いろいろな内部動作を、自動で勝手にしているので、夜景でも、明るい花火などを、その専用モードで撮ると、それなりに写るのですが、夜空の星を撮るのは無理なようです。
コンパクトカメラで、「オリオン」を撮ってみると
この写真は、2018年のお正月に、南の空のオリオン座付近を撮ったものです。 元写真(左)では、どこに星があるのか・・・わかりませんが、PCで編集して、追記したのが右の写真です。
この夜には、左上に大きなお月様が出ていて、それをトリミングして、さらに、パソコンで加工をして、目を凝らしてみると、中央上側に冬の星座「オリオン」が、その左下の小さな点が、全天で一番明るい「シリウス」が映っているのですが、しかし、どれが星で、どれがごみやノイズかわかりません。
・・・、コンパクトカメラでは、これが限界のようです。
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本格的な一眼レフでは、長時間露光してピントがあっていれば、きれいな星空写真が撮れます。また、この小さな点を大きく見せる「ソフトフィルター」などもあって、やはり、道具は必要なのでしょう。
【参考】Amazonで「星空を撮る カメラ」で検索してみたところが・・・このAmazonのページを見ると、星空を撮る方法として、①高倍インスタントカメラ ②単眼鏡+スマホ ③1眼レフ ④参考書籍 などが紹介されています。
星(恒星)は、拡大しても「点」でしかないので、天体望遠鏡ではなく、広角の、②単眼鏡とスマホ も面白そうですが、私の息子が、一眼レフカメラで、きれいな夜空や星空の写真を取っているので、ここでは、手持ちの、安価なミラーレス一眼で、星空の写真が撮れるのかどうか・・・を検討した内容を紹介します。
もちろんこれに、付属品を購入していくとなると、価格的以外の、いろいろな問題も出てきそうですので、ここでは、インスタントカメラに比べると、いくらかマシな写真が撮れそうなのかどうか・・・ということを確認をしてみました。
ミラーレス一眼レフで、うまく行けそうな感じ
私の息子の写真を見ると、ミラーデジタル一眼で、天の川などがきれいに写っていますので、スローシャッターを使って、設定を調整すれば、インスタントカメラでは無理だった、目には見えない星を捉えることができるのは確かなようです。
そこでこの、オリンパス・ペン・ライトという、安価なミラーレス一眼レフカメラが手元にあるので、最初からついているレンズは14-42mmf3.5の普通のものだけですが、これだけで、星の撮影ができるのかどうかを、取説と写真書籍を読みながら、必要となりそうなポイントを確認していきます。
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もちろん、長時間露光をするので、「三脚」が必要ですし、周りの光が入らないように「レンズフード」や「ソフトフィルター」も考えないといけないのでしょう・・・と、順次に購入しなければならない備品が出て来るでしょうが、このような、小型のミラーレス一眼の場合は、他機種との互換性がないので、アクセサリーやオプションを考えると、結構高くなりそうですから、アクセサリーが充実している、従来の「ミラー一眼レフ」のほうがいいのかもしれない・・・などの検討も、当然必要ですが、ここでは、本体のみで、その設定ができるのかどうか・・・ということだけを見ていくことにします。
基本的な設定項目
星の写真は、次の設定ができるようになっていると良いようです。
- マニュアルモード
- オートフォーカスの解除(マニュアルに)
- 手ぶれ補正機能の解除する(使わない)
- 手ぶれを防ぐためのタイマー撮影(1~2秒程度以上)
- 長時間撮影時のノイズ低減設定の解除(使わない)
- ISO感度の調整
当然できるようになっていると思いますが、これを、このカメラで確認していきます。
1 マニュアルモードで撮影する・・・OK
通常は「AUTO」で撮影していますが、「M」のマニュアルモードにします。
2 マニュアルフォーカスに・・・OK
普通はオートフォーカスになっているものをマニュアルフォーカスにします。
3 手振れ補正機能の解除・・・OK
これをONにしていると、いつもカメラが自分で「揺れてないかなぁ」と小さく揺さぶる動作を自動的するので、OFFにしないと、ピントの合った写真になりません。
上のISSの焦点の合っていない写真も、インスタントカメラの、この機能が邪魔していたようですね。
このE-PL6では、右下のMENUボタンを操作して、手振れ補正を解除できます。
4 タイマー撮影・・・OK
リモコンレリーズなどがあればいいのですが、もしもなければ、『手ブレ』を防ぐために、1から2秒のタイマー撮影をするのが一案です。
E-PL6の場合は「2秒」というのがありますので、これが使えればいいし、これ以上の露光になれば、レリーズを使って、手動で長時間露光することになるのでしょう。いちおう、OKですね。
5 「長時間撮影時のノイズ低減設定」があれば、それを解除(OFFに)します。・・・OK
6 ISO感度、ホワイトバランス などを調整します。・・・OK
ISO感度は1600ぐらいを基本に、ホワイトバランスは「AUTO」でいい・・・という説明があります。
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・・・このように、インスタントカメラから見ると、複雑ではあるものの、一応、必要そうなポイントはクリアできそうですので、このミラーレス一眼カメラでも、設定をすれば、一応の、星の写真が撮れそうです。
夜景を撮るのが好きな、私の息子に、以上のことを話すと、「やってみたら・・・」とあしらわれました。
「そんなに簡単ではない・・・」ということでしょう。
きれいな写真をWEBなどに投稿されている方は、かなり苦労していることもわかります。 ただ、インスタントカメラで星の写真を取ろうとしても「限界がある」ようですので、もう少し勉強しながら工夫して挑戦してみます。
参考図書:(株)アストロアーツ デジタルカメラ星空写真撮影術 オリンパス E-PL6 取扱説明書



(来歴)R5.2月誤字脱字を含めて見直し。