花博公園はいい公園ですがいのちの塔が気色悪い感じ

「花博記念公園鶴見緑地」は、1990年に開催された「国際花と緑の博覧会(花の万博)」の会場跡地を整備して、万博で展示された思い出を残してつくられている入場無料の大公園です。

鶴見緑地公園図

最寄り駅は大阪メトロ「鶴見駅緑地駅」で、地上に出るとすぐ前が公園です。駐車場もたくさんあって車利用でも便利です。

花博の駐車場案内2021年 駐車場HPより引用

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無料バスで公園内を回遊できます

園内バスルート園内バスルート

園内に電気自動車のバスが30分ごとに走っています。(月曜運休・無料・高齢者等に優先乗車)

乗り降り無料で、シニアの方もラクラクに園内の周遊が楽しめます。 臨時周回コースで運行されることもあるので、現地の案内板で確認ください。

また、試験的に園内を「つるモビ(電動スケーター)」で移動できる無料サービスがあります。HPからの予約が必要で、乗車のトレーニング後に60分間利用できます。詳細はこちらの鶴見緑地公式HPから

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さらに、公共の公園ですが、「自転車の乗り入れOK」というところもいいところです。

レンタルサイクル「HUBchari(ハブチャリ)→こちらのHPを参照ください」があり、事前申込みとスマホが必要ですが、料金や利用方法はこちらのHPで紹介されていますので、チェックしてください。

歩いて回るのはなお良し・・・

私のオススメは、上の地図の丸印の国際庭園と咲くやこの花館(有料)で、有料の咲くやこの花館は見応えがありますし、花博当時の名残を現在でも残している国際庭園もおすすめです。

咲くやこの花館咲くやこの花館

国際庭園の遠望国際庭園

中国パビリオン マニアの聖地

国際庭園は異国情緒のある万博開園当時の建物がそのままに残されています。特に手入れはされていないので劣化は進んでいますが、写真をとるのもよく、また、コスプレファンには人気スポットのようです。 写真のように、思い思いのコスプレの服装で写真撮影されている若い方がいて、結構「絵」になる場所です。

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ただ、反対に、ちょっと気になる施設が、咲くやこの花館の隣りにある「いのちの塔」です。

老朽化のために入り口を閉鎖して入場できない状態で不気味に残っていますが、取り壊される事が決まり、R1.10月に撤去方針が出ましたが、その後もゴタゴタが続いているのか、R6.8月の段階でも下のように閉鎖状態です。

R4.9月のいのちの塔の外観 いのちの塔正面入口閉鎖中

正面右手に「つるモビ」の貸出ステーションがあり、隣に「咲くやこの花館」があります。

いのちの塔は花博の落とし子?

いのちの塔は「国際花と緑の博覧会」の恒久保存施設ということでしたが、老朽化のために閉鎖されて、現在も放置状態です。

この塔をデザインした人や建築を承認した人には申し訳ないのですが、実にセンスが悪い形で、結構図体が大きい割にちんちくりんで宗教感さえ漂っています。

夕方の人が途絶えた時に近づいてみると、冷気さえ感じる気色悪さがあります。

公園は24時間開放されているので、夜には、パワースポットの噂が立ちそうな感じです。

鶴見緑地は、2025年には大阪南港で万博(EXPO2025)が開催されるので、話題が再燃するかもしれないので、計画を早めたほうが良さそうに思っていますが、どうなるのでしょうか。

いのちの塔の遠景

花博開催時には塔内部を見学された方もたくさんおられると思います。 私も入館したのですが、塔の内側にたくさんの名前プレートが貼ってあって、それが、慰霊碑に刻まれた名前のようで不気味だった記憶があります。

開催当時から主催者側のセンスが悪いと思っていましたし、さらに、過去には名簿ファイルのコピーデータが盗まれて個人情報が流失したという話題もあるなど、管理者側の印象もよくないですね。

大阪市は現在、「水の館ホール」に会員コーナーを移して400円で自分のネーム画像を印刷できるサービスをしているようですが、塔の解体が決まったので会員さんたちの気持ちは複雑でしょう。

この塔は、本来、会員などの基金を集めて作られたものなので、「永久に残しますよ」ということになっています。 しかし難しい問題はあるでしょうが、取り壊すのであれば、早く、問題を整理して、何か一味違う良い公園になってほしいと思います。

現在も、花博の思い出が色んな所で残っています

花ずきんちゃん 花博マンホールふた

花博のモニュメント 風車遠望

近くに住んでいても、この公園で1990年に開催された「花博」を知らない方も多くなりました。

しかし、花博の様子を知っている人にとって、これらの風景やキャラクターはいい思い出として頭の片隅に残っていると思います。

花の万博のキャラクター「花ずきんちゃん」や、風車のある「鶴見新山」など、当時の思い出も随所に残されています。

この丘「鶴見新山」は、都市ゴミを埋め立てて土を盛って作った「人工の山」ということで、開催当時は話題になっていました。(2025年に人工島で開催されるEXPO2025の会場も地盤沈下や発生ガスの問題があるようですが、2-30年間経つとこの花博後のように立派な公園になりますから、しっかりと計画してほしいものです)

この盛山を作ったときの高さは45m程度あったようですが、現在は40m以下になっているようです。 そして、きれいに管理されていることで非常にいい公園になっています。

周りの木々は成長して風景に溶け込んで、大阪で数少ない「落ち着ける場所」ですので、今後もうまく運営維持していってほしいと思っています。

千里の万博記念公園や天王寺公園などは、有料化されて質の高い公園になっています。 鶴見緑地も、市民の日常利用する公園部分は残して、有料化して再整備して、さらに有効利用されることを希望しています。

私自身も、毎年2回程度「咲くやこの花館」の花を鑑賞するために来場しています。咲くやこの花館の普通の入場料は500円で、充分見ごたえもあり価値ある施設ですから、公共有料施設を作ることはは大歓迎します。

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2025年に大阪での3回目の万博に期待

次回の万博は2025年に南港の舞洲の会場で開催されます。この花博には、2千万人以上の入場者がありました。

私は2回花博を見学しましたので、大阪で3度めの2025年の万博を楽しみにしています。

1.日本万国博覧会 1970年 大阪千里 6422万人①
2.沖縄国際海洋博覧会 1975年 沖縄 349万人⑤
3.国際科学技術海洋博覧会 1985年 茨城県つくば 2033万人④
4.国際花と緑の博覧会 1990年 大阪鶴見 2312万人②
5.2005年日本国際博覧会 2005年 愛知県 2205万人③

花博公園 無料の公園にしては立派すぎる感じ・・・

この花博公園は入園無料です。うまく整備されているのですが、やはり随所に整備の限界も見えているところも出ています。

素晴らしい記念公園ですので、一部有料化やさらなるイベント開催などを含めて、一段と高度利用をしてほしいと思うのですが、みなさんはどう思われますか。

最後ですが、お出かけ前は公式HPを確認いただいて、公園をお楽しみください。


(来歴)記事作成H17.9月 最終R6.8月確認