箕面の滝の往復に少しプラスして箕面の良さを味わいましょう

阪急電車の箕面駅から歩いてすぐに森林浴やリフレッシュできる「箕面滝道ハイキング」は、手軽で適度な運動にもってこいの場所です。

箕面ハイキングといえば、箕面駅から片道2.8km(往復で5.6km)の整備された遊歩道を歩く「滝道ハイキングコース」が一般的ですが、物足りない人向けに、ちょっとだけ息切れするコースをあわせて紹介しています。

「箕面滝道」は、箕面川に沿って「箕面の滝」までを歩くコースなので、きつい坂道はありません

友達連れでおしゃべりを楽しみながら、往復2時間程度のハイキングを簡単に楽しむことができます。

しかし、ちょっと頼りないと思う方は、滝道から尾根に出るコース歩けば、結構、息が切れるハイキングも楽しめます。

こちらに、少し歩きたい方に、おすすめのコースを紹介していますので参考に。

たくさんの「箕面ハイキング」道がつくられています

箕面には、下の地図のように、広範囲にハイキングが楽しめるコースが設定されていて、結構楽しめそうですが、残念ながら、阪急箕面駅以外の交通の便がよくないので、半日程度のハイキングをしようと思っても、そんなに広範囲に動けません。

阪急電車以外の交通機関は阪急バスです。

その中で、利用できそうな路線は、千里中央駅と「勝尾寺」を結ぶ路線くらいで、あとは山の麓を走る阪急バス路線を探しても、半日程度で歩けるハイキングコースは限られるので、休日ハイカーは計画を立てにくいでしょう。

箕面のハイキング道

そのために、ここでは、最もポピュラーな、阪急箕面駅から、2時間以内で往復できる、「滝道」のコースに、少しプラスして、足を伸ばすと楽しめるコースを紹介します。

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整備された遊歩道「滝道ハイキング」

「滝道(たきみち)」は阪急箕面駅で下車して箕面の滝までを、川に沿って歩く整備された遊歩道です。なだらかですから、軽装で手軽に自然を楽しむことができます。

また、谷深い川沿いの道なので、夏も涼しく、若い方から高齢者まで気軽に楽しめるでしょう。

5月の楓の花 紅葉シーズンの箕面大滝

 →楽天で、箕面市の「お土産」のページを見つけました

箕面といえば、滝と紅葉のイメージですが、残念ながら、令和になってずっと、きれいな紅葉が見られません。 また、場所ごとに紅葉の進み具合が変わるので「全山の一斉の紅葉」は期待できないので、むしろ、紅葉時期よりも、すいている春から初夏の季節がオススメです。ピンクのカエデの花も4-5月に見られます。

「箕面の滝がしんどい」???

という話を聞くのは、滝道以外のハイキング道に入ると、結構きついところがあるからでしょう。

かなり深い谷底を川が流れていますので、稜線に出るには急な坂道になります。でも、箕面駅と滝の往復する「滝道ハイキング」は「しんどい」ようなところは全くありません。

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自家用車利用では 箕面駅近くの市営駐車場が安くて便利

自家用車で滝を見物で、滝に最寄りの「大日駐車場」に車を止めて滝を往復する人が多いのですが、紅葉の季節は、混雑や道路の入山規制があるので注意が必要です。

また、この「大日駐車場」は山の尾根にあるので、滝道をあるくのとは違って「尾根と谷の往復」ですので、坂もきついので、歩きやすい服装をしないといけません。

歩く距離は、大日駐車場から箕面の滝ツボまでは、高低差100m、片道20分程度と近いのですが、結構急坂なので、ハイヒールはもってのほかですし、歩きなれていない方には、結構「しんどい」かもしれません。

そこでおすすめは、山の「大日駐車場」ではなく、箕面駅近くの市営駐車場に自家用車を駐車して、箕面駅からの片道40分往復2時間以内のハイキングを楽しむのがいいと思います。

利用しやすい駐車場: 箕面駅前に近い箕面市立駐車場(第1・第2があり、各250台以上駐車可)で、普通車30分100円ですので、2.5時間駐車する程度なら、周辺のTimesの最大料金より安上がりでしょう。

大日駐車場は30分400円(約80台駐車可)、最大料金1500円です。(詳しい駐車場情報はWEB検索して確認ください)

箕面滝道ウォーキング

以下に、気軽にウォーキングを楽しめる滝道を、箕面駅から写真で「ざあっと紹介」します。写真だけをざっと眺めていただいてもいいでしょう。

阪急電車「箕面駅」が最寄です

阪急箕面駅前 東海自然歩道起点

箕面駅は改装されてから駅前もモダンになっています。
駅を出た駅前の派出所横に「東海自然歩道 西の起点」のモニュメントがあります。

「東海自然歩道」は、東京都八王子市の「明治の森高尾国定公園」から、箕面の「明治の森箕面国定公園」の間を、いくつかの自然公園でつなぐ道で、総延長約1700kmに及ぶものですが、このモニュメントが起点位置ではなく、実際の起点は、もう少し山の上の、箕面川の水量を調節する箕面川ダムに近い『政の茶屋園地』内にあります。

コミュニティーバス ゆずるくん

駅前には、循環コミュニティーバス「オレンジゆずるバス」が走っています。そして、たまに、何かのイベントがあるときには、「箕面キャラクターゆずるくん」に会えるかもしれません。

箕面の滝に行くには、人の流れに沿って山手に向かって歩き出します。 お土産店の店先では「もみじの天ぷら」を揚げています。

もみじの天ぷらは、ホットケーキミックスのような粉をもみじの葉につけて、油で揚げた天ぷらで、少し甘い味付けのカリッとしたお菓子です。

話のタネに、食べながら歩いてもよし、帰りに買って帰ってもいいでしょう。300円ぐらいの小袋から販売されています。

箕面大江戸温泉物語~足湯

足湯 足湯内部

歩き始めて、すぐに、大江戸温泉入口横の、この足湯に到着です。

タオルも100円で販売されています。外から見て混んでいるようでも、譲り合って入ればなんとかなります。滝から戻ってきた時に話のタネに利用されるといいでしょう。

この足湯は無料です。

箕面駅の構内にも、有料の足湯(木曜定休)がありますが、私は、普段は、この足湯を利用しています。

この無料の足湯は、大江戸温泉物語や有志の方が無料で運営しているようで、私は、利用すると毎回100円をお湯代に寄付をさせていただいています。募金箱があるので、さがしてみて募金してあげてくださいね。

この大江戸温泉物語は、「箕面温泉スパーガーデン」だったと記憶している人も多いでしょう。大阪から近くて、比較的値段も安くて楽しめる・・・ということで、人気が出ています。

「一の橋」

一の橋

この橋から先は、急に、山の景色になります。

ここに警備員がいて、ここから上は、許可車しか通れません。自転車も、この「一の橋」で下車します。(小さな無料駐輪スペースで、自動車は駐車できません)

「滝道」は、右側の川に沿った道を進みます。

【少ししんどいコースを追加①】 元気な方は、川沿いではなく、上の写真に見える階段を、左手に上っていきましょう。

ここから、桜広場展望台に通じており、この上りは結構きついですし、後で紹介する「昆虫館」「野口英世像」付近などで滝道の合流します。そして、運が良ければ、猿の群れに遭遇します。

サルに遭遇すると少し不気味です。 現在は餌付けもされて人によってくることはありませんが、それでも、あまり群れに近寄らないのが無難で、猿がいれば遠巻きに迂回するのがいいでしょう。

 

サルへの注意

滝道には随所に「箕面の猿」についての案内板があります。 滝道では猿に遭遇することはありません。

サルを「自然に返す」取り組み中で、箕面川右手の山奥に餌付け区域があるので、滝道をそれて早朝などの人が少ない時間で運が良ければ、猿の集団が山を大移動する姿を見ることができます。

箕面のサル

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箕面公園昆虫館~瀧安寺周辺

「一の橋」を右手にとって、約10分ほど歩くと「箕面公園昆虫館」が見えてきます。

箕面公園昆虫館 昆虫館の看板

昆虫館の蝶の飛ぶ温室 温室に年中飛んでいる蝶々

入館料は大人280円で、年中、蝶々が飛んでいる温室があるので、時間が許せば見る値打ちがあります。 真冬に、蝶が乱舞しているのをみると、きっとびっくりするでしょう。

昆虫館を過ぎると、すぐに瀧安寺です。この周辺には休憩場所もあって、普段、このあたりは人が多いところです。

龍安寺 磯よしの川床

写真右は「磯よし」さんの川床です。 ごくたまに、昼食の宴会をしているグループがあります。利用問合わせは、箕面交通の観光案内所(072-723-1885)でできるようです。

【少ししんどいコースを追加②】 少し体力を持ち余している方は、瀧安寺前の紅葉橋から向かって右手の階段を行くと「望海展望台」に出ます。結構きくてしんどい坂道ですので、頑張ってみてください。

望海展望台までは、きつい階段が約400段続き、休み休みでも30分程度で展望台につきます。見通しの良い日は、神戸方面の海が見えます。

下りは、同じ道を下るか、こちらの記事のように、尾根伝いに下りることもできますから、滝を見た帰りに、望海丘展望台を経由して、一汗かくのもいいかもしれません。

望海丘展望台へ 望海展望台から海が見える

*****

さて、瀧安寺から滝道を進んで、きれいな橋の下をくぐって少し行くと、右手に山本珈琲店があります。美味しいコーヒーと雰囲気を味わってみてください。

滝道をGO 珈琲店

駅から約40分歩くと滝に到着です

全工程が整備されており、ほとんどきつい坂はありません。途中に「地獄谷」方面の道案内がありますが、どちらでも滝までいくことができます。

トイレは各所に整備されており、近年、順次に新しいトイレができています。

また、随所に、滝までの距離を書いた標識があるので、どんどん滝までの距離が近づくのを見ながら歩くと、疲れも感じません。

途中、一段上がったところに「野口英世」さんの像が、また、五月山方面に抜ける道にある、私の好きな少しかっこいいトンネルや、修行古場休憩所(「しげのこば」と読むらしいです)や、左手から迫る、急な長左衛門谷、大きな岩の唐人戻り岩、深い淀みの釣り鐘淵の道標などの、特に何ということもない案内表示を次々に見ながら歩いていき、右手の勝尾寺への道案内板をすぎると、すぐに滝が見えてきます。これらを写真で案内します。

私の好きなトンネル 野口英雄像

唐人戻り岩 勝尾寺へ

滝の遠望

新緑の滝 紅葉時の滝

箕面は「全山紅葉」が見られると思っている人も多いのですが、この写真程度の紅葉であればいいほうで、それもあって、混雑する紅葉の時期よりも、新緑の頃の景色がオススメです。

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滝道ハイキングの案内は以上です。

滝を見た後は箕面駅まで、登って来た道を帰ります。 しかし・・・

少し「足」に余裕があるようなら、滝から箕面駅に引き返すのではなくて、さらに2時間ほどの余裕があれば、ぜひ、滝から大日駐車場を通って、「東海自然歩道の西の起点」のある「政の茶屋園地」を経て「箕面ダム」や、応頂山「勝尾寺」まで足を伸ばしてください。

勝尾寺からの帰りは、もと来た道を、徒歩で戻るか、勝尾寺から、千里中央駅行きの阪急バスがあります。

勝尾寺阪急バス時刻表

きっと、ちがった「箕面」を見ることができるでしょう。

滝から勝尾寺までは、自動車道なので、ゆるい上りで、歩いても1時間程度ですし、途中に寄り道する箕面ダムの景色は最高ですので、「時間の余裕と元気」があれば、ぜひ計画に入れてください。

箕面ダム

箕面ダムのお断り

箕面の滝は人工の滝・・・という方がいるらしく、このような掲示もあります。

もちろん、箕面の滝は自然の滝です。上流の、この堰堤の「箕面川ダム」でいったん水を貯めています。

このダムの形は素晴らしく、「ロックフィルダム」という、石や砂を積み上げて作った堰堤で、アーチ型のダムなどとは異なった自然感があり、周りの景色と溶け込んで、すばらしい景色を作っています。

そして、この箕面川は、滝から流れ出て、箕面市を通って、大阪空港の北側あたりで兵庫県伊丹市の猪名川(いながわ)にそそいでいます

 

最後ですが

箕面の滝への遊歩道(滝道)は整備されていますが、深い谷底の道を歩きますので、少し大量の雨が降ると、しばしば倒木や土砂崩れが起こり、しばしば通行止めになることがあります。

滝道を歩いていると、改修工事による通行止めや迂回をすることがあります。

よほどの崩落でない限りは、通れなくなることはないにしても、少し山道に迂回させられることもあるので、歩きやすい服装を心がけているのが無難かもしれません。

「箕面の滝」でWEB検索をすると、いろんな情報が出てきますので、特に大雨、台風の後には、情報を事前に確認するのが無難です。

お読みいただき、ありがとうございました。


(来歴)R4年5月書き直しとサイト移転 R5.3月見直し R6.8月に確認