千里川は箕面山地の山奥から猪名川に流れる「淀川水系の1級河川」です。
千里川の歴史を見ると、川の氾濫による洪水に悩まされていたようですが、護岸などで整備されていますので、洪水や氾濫の危険は感じないほど、管理が行き届いた川に見えます。
ただ、1級河川としての管理区間は、箕面市白島付近から、大阪伊丹空港の先で猪名川に合流するまでの約10.7kmが「千里川」として地図に示されていますが、地図にはない源流から合流地点まで、すべてを歩きました。
猪名川との合流地点や地図にない源流への交通が不便です
1級河川の起点は、箕面市白島の交差点からすぐで、そこへは、北大阪急行の箕面萱野駅から歩いても15分ほどですが、さらに上流の源流地点から最寄り駅まで行き着くのが大変です。
私は、源流の場所を確かめた後、阪急箕面駅まで1.5時間かけて歩きましたが、勝尾寺のバス停まで30分歩いて、時間が合えば、千里中央行きのバスがあります。
また、猪名川との合流点(千里川の終点)へは、阪急曽根駅から徒歩25分程度ですから、いずれも、起点終点へは、徒歩では、かなり不便なところです。
さて、1級河川の起点付近では、すでにそこそこの水量の川になっています。
その上流の小川を辿ると源流に行き着くはずですから、ともかく、流域のすべてを徒歩で歩こう … と企画して、私は、写真を取りながら、3回に分けて分割して、総距離約20kmを歩いたのですが、頑張れば、1日でも踏破できる距離です。

1級河川「千里川」は、写真のように、白島東から少し上流にある橋を境にして、護岸の状態が大きく変わっています。そこが、1級河川の管理境界になっているようです。
ここから上流の「源流までの案内」は後に回して、ここでは、下流の、千里川と猪名川との合流点から、川の左岸を上っていって、源流まで歩いていくことにします。
GoogleMapでみると、約11kmの工程はこんな感じです。

数か所で、川の直近を歩くことができない場所がありましたが、ほぼ、川に沿って歩きました。
猪名川合流地点(最下流)
千里川の最下流は大阪伊丹空港の南側です。公営競馬の園田競馬場に近い「猪名川」との合流点で千里川が終わります。まず、ここから上流へ案内します。


飛行機マニア垂涎の写真スポット「千里川土手」
猪名川との合流点から上流に向かうと、すぐに、大阪国際空港の滑走路の横を通ります。

「千里川」とWEB検索すると、この場所が、写真ファンには有名な『千里川土手』です。令和7年に、豊中市が公園や駐車場を作って、便利になりました。(写真は整備前のR4年のもので、現在は、きれいに整備されています。 →こちらに私の記事があります)
写真のように、着陸寸前の飛行機が頭上を通過するのが見れる「有名スポット」です。
千里川が阪神高速空港線と交差します

北へ進み、阪神高速道路下の道路は信号がないために、危険なので迂回します。
右へ迂回すると、「走井(はしりい)」交差点を越えます。その右手に、全国700店舗中で、「客数日本一」の「餃子の王将 空港線豊中店」があります。
話の種にもなるので、時間があれば、ちょっと立ち寄ってみてください。すごい繁盛店です。
阪急電車宝塚線を越え、中央環状線の下をくぐります

写真は、豊中市・阪急宝塚線を越えた北側付近。
川の各所で、大きな鯉などが放流され、水鳥なども随所にいて「自然」に出会えます。
阪急の高架下を越えて20分ほど歩くと中央環状線(中国自動車道)に出ます。
信号がないので、横に作られた隧道(凾道)を通って北側に出ます。

天井の低い「抜け穴」という感じの道で、不気味ですが照明はあります。
野畑さくら通り
中央環状線の北側から左岸を10分ほど歩くと、「桜の町」という町名があり、「野畑さくら通り」と名付けられた遊歩道を歩きます。

川の流域はそれぞれの地域の方が管理していて、いろいろな花が楽しめます。
川幅もそこそこあって、魚や鳥を間近に見たり、きれいな景色が目を楽しませてくれます。
また、野畑南公園の対岸の竹林には「ヒメボタル」の飼育地があります。
5月末頃には、ホタルの乱舞がみられます。(対岸(右岸)には、場所を示す立て札があります →こちらに私の記事あり)
中央環状線を北にわたったところから、およそ30分で府道豊中亀岡線(通称ロマンチック街道)と交わるところに出ます。
ロマンチック街道を越えて新御堂筋の延長の423号線まで
「ロマンチック街道」という素敵な名前は、ウィキペディアによると、ある病院の院長さんが名付けたようですが、道沿いにはレストランなども点在するものの、歩いてみても、ロマンチック感は感じないものの、ネーミングで印象が良くなるのは素晴らしいですね。
ロマンチック街道を越えて、1時間ほどで新御堂筋(箕面有料道路に通じる太い道路)に出ます。
この新御堂筋に出るまでに、2-3か所で迷いやすい場所があります。でも、川があるので、変なところに行くことはないでしょう。

古道の「西国街道」の区間を少し歩きます。歩いていて感じの良いところです。

右岸も左岸も歩けない!
新御堂(423号)から、みのおキューズモール

令和6年に北大阪が伸延して箕面萱野駅ができて、現在は写真の風景と変わっています。 このあたりの歩道は整備されています。
ただ、新御堂筋と171号線が交わる、萱野交差点のあたりは、千里川は道の下を通っていて、暗渠になっているので、道のあるところを歩きます。

「みのおキューズモール」のあたりは、川の護岸工事できれいに整備されています。
千里川の歴史をみると、このあたりでも、しばしば洪水が発生していたようです。
千里川は、小さい川ですが、箕面山に降った雨が千里川に流入するために、治水には、重要な川である … ということで1級河川になっているのかもしれません。
1級河川「千里川」の起点付近から源流を求めて上流へ
白島東(しろのしまひがし)交差点から少し上流に「1級河川千里川」の管理境界があり、その100m上流で、川は、写真のように、住宅の間に入っていきます。
この辺りは、道がなくて、大きく迂回をしました。

すると、護岸工事や道路整備が進行中で、道路は通行止めになっていますが、これは「車両通行止め」なので、ハイカーは入ることができます。

このあたりは、川の水量もそこそこあり、川にそって、さらに上流に進んでいきます。

訪れたのは8月で、左下の写真ように、水は伏水となって、流れが途切れはじめてきます。
でも、水路跡がずっと山の上まで続いていますから、雨が降ると川になるのでしょう。
川が合流

このあたりのGoogle地図には、すでに、「川」の表記はありませんが、ハイカー用の標識に「才ケ原分岐」とあります。
この左側にルートを取ると、山の上のため池「才ケ池」があり、そこから流れ出ている流れと尾根からの流れが合流していて、この2本の水路は、いずれも「千里川の源流」と言えそうですが、若干、右尾根からの水路のほうが太いので、写真右側に進みます。
いよいよ千里川の源流域です

上流に進むと、このように、川幅はあるものの、水は流れていません。
雨が降ると水が流れて川になっていくのでしょうが、川の痕跡は徐々に消えてきます。
そしてついに「分水嶺」に

そして、赤い杭が打たれた最高地点にきました。 つまり、ここが分水嶺です。
この先は道の傾斜は下っています。
分水嶺には川の痕跡はないものの、ここから流れた雨を集めて小川になり、それが千里川になって猪名川に続いていることが確認できたことになります。
これでようやく、千里川の「源流」の起点にたどり着いたようです。
以上で全流域の工程踏破完了です。
帰路は …
これから帰路ですが、最寄り駅がないので、引き返すのが無難ですが、さらに進んで、山の向こうの道を進んでみると、10分ほどで自動車道に出ましたから、私は、山を降りる方向に進んで、「箕面の大滝」経由で阪急箕面駅まで。約1.5時間歩きました。
しかし、上に行って、勝尾寺から千里中央行きの阪急バスを利用する方法もありますが、いずれにしても、不便なところです。
千里川探査を終えて
箕面の山々は、大阪の都心からあまり離れていないのですが、自然がいっぱいです。
「箕面の山」というと、「箕面のサル」が有名です。
この日は猿には遭遇しませんでしたが、ニホンジカがきつい斜面を登っていくのに遭遇しました。
私自身は、もっぱら、平日の単独行動が好きですが、大きな動物に出会うと、少し恐怖を感じますね。
このルートはハイキング道で、そこそこ整備されていますが、それでも、人の気配がないので、女性単独の山歩きはおすすめできません。
さらに、アクセスのための最寄りの交通の便が不便ですから、誰にでもおすすめできるところではありませんが、もしも興味を持っていただけましたら、ぜひ、グループで、このような少し変わった山歩きを楽しんで頂きたいと思います。 最後までお読みいただき、ありがとうございます。

