虹はそんなに遠くないところにあるようだ

きれいな虹が出たので、写真を取ったのですが、遠方の景色より、前に虹がかかっているようです。

つまり・・・・「虹の向こう・・・」と言っても、そんなに遠くない距離にあるようです。

虹までの距離は、意外と近い!

きれいな虹が出たので、撮った写真の上部は、「大空にかかった架け橋・・・」という感じです。

そしてその「虹のつけ根」をみると、虹は、見えている背景の手前にあるようで、やはり、そんなに遠くにあるものではなさそうです。

この写真の付け根のところを拡大したのが下の写真です。

全天にかかった虹

写真はプライバシーのために風景をぼかしていますので、みにくいかもしれませんが、何枚かの写真をたて続けに撮って、地上部分のところを見ると、たしかに、下の写真のように、虹は、後ろに見える山の手前にあるのがわかります。

虹の根本

後ろに見える丘までの距離が、地図によれば、私の家から約4.5kmですので、虹までの距離はその手前とすると、そこまでは、そんなに遠くではなさそうです。

もちろん、そこにたどり着いても、虹はありませんし、虹を追っていくと、見えなくなるか、さらに先に交代するように見えているのでしょうが・・・。

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虹は、見ている背中側からの太陽光が、霧や雲などの微細な水滴にあたって、前方に出現します。

上の写真のように、虹が地表近くまではっきりと見えているのは珍しかったのですが、虹の位置を確かめようと、WEBにある、地面まで写っている写真を集めて、じっくり見直してみました。

すると、やはり、背景の手前に虹が見えていますので、やはり、虹までの距離はそんなに遠くないようです。

虹の位置は背景の手前 WEBの写真

現在は、書籍を読むと、きれいな虹が見える条件や見え方について、科学的な数値を示されているのですが、虹が、そんなに遠くにないことになると、歌に歌われた、♪虹の向こうは・・・♪ とか、「虹の彼方に」や「Over the rainbow」のような「虹」のイメージが変わってしまいます。

だから、虹は遠くにかかっている・・・というイメージのままにしておくのが、夢もロマンもあっていいでしょうから、この話題は、これ以上突き詰めないほうがいいかもしれませんね。

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虹は「架かる」といいますが丸い虹もあります

英語の rainbow は「雨(rain)と弓(bow)」が合体していることから、雨の前後と弓の曲がりをイメージさせる言葉で、日本語では「架け橋」のイメージがあります。

地上から見る虹は、どれも半円の円弧状です。

これは目の位置より太陽の位置が上にあるからで、丘の上に立った場合に見る虹は、半円以上の円弧になっているはずです。

その「丸くなっている虹」の例の一つが ブロッケン現象(ブロッケンの妖怪)です。

ブロッケンの妖怪 ブロッケン現象

これは、雲に映る自分の影の周りに、七色の後光が指しています。

私は北アルプスに行った時に、3回、これを見る機会がありました。

カラーで、いい写真が見当たらなかったのですが、いずれも、夕方で、山の稜線で、太陽が低い位置にあって、後ろ側から自分を水平に照らす状態であって、さらに、前方に雲(や霧)が立ち上る条件であれば、山の稜線に立つ自分の影が雲に写ったときに、自分の影に後光がさしたように見える時があります。

このときには、自分の足が、長く、遠くまで伸びていて、遠くの霧(雲)の中に、後光をつけた自分の影が「すくっと」立ち上がって、頭の部分が七色の光を放っているのが見えます。

もし、山登りをしていて、運が良ければ、この現象に出会えるかもしれません。

条件が揃うと、数分間しか現れないものですが、周りの人が「もうすぐ出る」と教えてくれて、運良く3度も見る経験ができました。山に慣れた方は、これが出現する条件がわかるのでしょうね。

前に浮かぶ自分の影に、7色の後光が光っていて、自分自身が「仏様」になったような気分になれるのですが、もちろん、隣の人の影を見ても、その人の影には、7色の後光は見えません。 しかし、その人からは、自分の後光が見えているのです。

つまり、後光がさして見える、適当な角度があるようで、この写真も、カメラを構えた自分の影にだけ、虹の後光がかかっています。

これがブロッケンの妖怪とも呼ばれている現象ですが、妖怪ではなくて、まさに「神様か仏様」のようですよ。

 


(来歴)文章作成2018.1月  2023.9月文章分離  最終R5.9月に見直し