たぬきの焼き物と芸術とローカル鉄道の信楽

「たぬきのやきもの」といえば信楽焼が有名です。

信楽駅のたぬき ホームに並べられた狸の置物たち

その信楽(しがらき)は、琵琶湖の南に位置していて、忍者で有名な甲賀と伊賀の間に位置していて、1day tripにはいいところですが、問題は、電車で行くのには、かなり不便な点です。

信楽の位置は忍者の里の近く

信楽に電車で行こうとすると、信楽高原鉄道の信楽駅が最寄り駅ですが、上の地図に見るように、電車を利用して観光しようとすると、かなり不便なので、自家用車が便利です。

自家用車であれば、伊賀甲賀の 忍者の里 や幻想的なトンネルで有名な MIHO MUSEUM などに足を伸ばせば、丸1日楽しめます。

ここで紹介は、信楽駅周辺だけです。

信楽駅周辺では、特に何も見どころがないところのようですが、 ①陶芸の森 ②信楽高原鐵道に乗ること ③たぬきの焼き物を買うこと・・・・を計画すれば、結構充分楽しめますし、きっと「いいところ!」と気に入ってもらえると思います。

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信楽は一昔前に比べて、寂れてしまった感じです

信楽駅前の閑散とした風景

昔(昭和55年頃でしたが)私の父親が「狸の置物を買いたい」というので、自家用車で信楽に来たときには、観光客も結構多かったのですが、今回はシーズンオフだったこともあってか、道を歩く人の姿もほとんどなく、駅前に1件だけ、昼間の数時間だけ営業している美味しいうどん屋さんがあり、たぬきのお土産さんも営業していてるのですが、ともかく町全体が寂れてしまった感じがしました。

でも、それがまた観光するにはいいところ・・・といえるところかもしれません。

パート1 : 陶芸の森

陶芸の森は、国道307号線から少し入ったところにある、滋賀県県営の陶芸の奨励施設です。

パンフレットの案内には、「信楽駅から徒歩で20分・・・」とありましたが、信楽駅から車では5分もかかりません。

広々とした駐車場があり、園内入場も駐車場も無料です。(園芸館は有料で、催し物によって入館料は500-750円程度)

陶芸の森のHPより

オススメは「星の広場」の屋外展示です。(見学無料)

陶芸の森屋外展示1

陶芸の森屋外展示2

このような作品が無料展示してある広場ですが、結構いい感じで芸術に浸ることができた感じがします。 陶芸館(美術館:有料)にも入りましたが、それよりも、こちらの、屋外展示のある景色のほうが記憶に残っています。

パート2 : 信楽高原鐵道に乗ってみよう!

信楽高原鐵道は、甲賀市の貴生川と信楽を結ぶ 14.7kmの鉄道線です。

何よりも、そのローカル感はたまりませんので、2駅だけでしたが、体験乗車をしました。

駅の構内には、平成3年に起きた列車衝突事故の痛ましい様子などが写真展示されています。事故当時は「陶芸展」が開催されていて、お客さんが多かったので、余計に大きな事故になったようですが、今は「のどかに時が流れている」・・・という感じです。

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私は、車を駅前に駐車して(無料です)、信楽から2つ向こうの駅「勅使」までのきっぷを買って、乗車しました(210円)。 そして、帰りは約3km弱を徒歩で信楽駅まで帰って来ました。

意外と電車の本数があるので、帰りは歩かずに、電車利用がいいかもしれません。 ローカル感満載ですから、無人駅で電車を待つのにも、きっと、感激するでしょう。

信楽高原鐵道 信楽駅に電車が到着します

信楽高原鐵道のHPより

単線の折返しで、1両の電車です。写真のようなラッピングカーは見れなかったのですが、外装に可愛い絵が描いてある、内部もきれいな清潔感のある車両です。

勅旨駅の様子 勅旨駅付近の風景

信楽高原鉄道2 線路を渡る以外に道路に出れません

このようなローカル感あふれる風景に出会えます。信楽駅で合計で4人が乗車しただけでしたし、勅旨駅では、私と家内だけしか降りませんでした。

写真のように、無人駅ですし、駅からの道も、「あぜ道」のような道で、踏切のない線路を渡ります。・・・というような、都市部の鉄道では想像もつかない、感動的な経験ができました。

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信楽ー玉桂寺ー勅使 と、2駅の乗車をして、徒歩で信楽駅まで帰ったのですが、線路に沿った道が通っていないので、徒歩で帰るには、回り道をしないといけません。

玉桂寺駅までは、線路沿いの道を歩き、そこから山を越えて国道307号に出て、そして信楽駅まで帰りました。1時間程度の散歩になったのですが、特筆するところもないので、徒歩よりも、往復を電車を利用するのがいいでしょう。

信楽高原鉄道は、ローカルと言っても、10分程度ごとにダイヤが組まれているので、電車で信楽駅まで引き返すほうが便利ですし、もう少し長時間乗車できますね。

わたしのように電車と徒歩なら、所要時間は約2時間程度かかりましたが、電車往復利用であれば1時間程度の時間を予定しておけば、ローカル感のある鉄道乗車体験ができます。

パート3 : 窯元散策とお気に入りの「たぬき」探し

歩いて帰る途中の道で、私はたぬきの焼き物を買ったのですが、ぜひ、散在する窯元を巡って、好きな狸を探してみてください。

車での移動もOKですが、駅から近いので、ぐるっと一廻りして散策するといいでしょう。十数軒の窯元があり、徒歩で一廻りしても、1時間程度の所要時間です(3kmほど歩きます)

窯元散策路

たぬきの置物

信楽のシンボルは「たぬき」です。花器などの「信楽焼」もいいのですが、信楽焼のたぬきは可愛くて、値段も手頃で、私は、自分へのおみやげとして購入しました。

これは、型にはめて成形して、それに絵付けをした焼き物ですが、擬人化しているタヌキは微妙に顔の表情が変わっているので、自分の気に入った可愛らしい物を選ぶといいでしょう。

信楽に来たシルシとして永く残るお土産です。 下の写真の、3500円のものを購入しました。

信楽焼 たぬき 購入した信楽焼のたぬき

女の子のようなおっぱいのある、高さが30cmくらいのタヌキですが、よく見るとちゃんとたまたまチャンがついています。男の子でした。

変わり種たぬき

変わり種のたぬきもあるので、いろいろなお店をめぐるのも面白いですよ。

家に帰ると、毎日、玄関でたぬきちゃんが微笑んでくれているのが愛らしいのですが、amazonにも売っているのにびっくりしました。

現地を訪れる観光客が少ないと、店売りでは食べていけないのでネット販売に力を入れているのかもしれませんね。(下にリンクを張っておきました)

→Amazonでも販売されているのにビックリ! ただ、現地で購入した3500円のものと比べにくいのですが、WEB価格のほうが少し高い感じがします。


(来歴)H29.11月に記事作成 R3.11月記事を更新。URL変更。 R4.7誤字見直し  最終R5.3月見直し