たぬきの焼き物と芸術とローカル鉄道の信楽へ

信楽焼は「狸の焼き物」で有名です。写真だけでもどうぞ。私は、2016年におとずれて、7年経った2023年に訪れたのですが、かなり様子も変わっていますので、記事を大幅に一新しました。

信楽駅のたぬき ホームに並べられた狸の置物たち

その信楽(しがらき)は、琵琶湖の南に位置していて、忍者で有名な甲賀と伊賀の間に位置しており、大阪・京都・神戸からの「1day trip」にはいいところです。 しかし、問題は、電車で行くのには、かなり不便なところですので、移動を考えると、自家用車が便利です。

信楽の位置は忍者の里の近く

信楽に電車で行こうとすると、JR草津線経由で、信楽高原鉄道の信楽駅を利用するか、MIHO MUSEUM経由で、JR石山駅と信楽駅間を利用する方法などもあります。

見どころは、①陶芸店の散策 ②陶芸の森の見学 ③MIHO MUSEUMの鑑賞 ④信楽高原鐵道乗車体験 がオススメです。

大阪・京都・神戸などから、1日で信楽の見どころを巡るには、絶対に自家用車が便利です。

さらに、自家用車であれば、伊賀・甲賀の忍術に触れたり、琵琶湖周辺の見所を加えれば、丸1日、存分に楽しめます。

信楽駅周辺だけでは、特に何の見どころもないようですが、 ①陶芸の森の見学 ②信楽高原鐵道に乗ること ③たぬきの焼き物を買うこと ・・・・だけでも、結構、充分に楽しめますし、これで、きっと「信楽はいいところ!」と気に入ってもらえるでしょう。

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信楽駅や周辺も整備され 無料駐車場もあります

駅中心の見どころ地図

信楽駅の近くに、無料駐車場が完備されています。国道307号線沿いには、たくさんの陶器店があり、店の前で駐車可能です。そして、陶芸の森も、駐車は無料です。

窯元散策路 窯元散策路

国道沿いに、陶器店が点在していますので、自家用車で乗り付けることができます。ただ、窯元を散策するには、適当なところに車を止めての徒歩がおすすめです。

たぬきは、ハッピを着せられています ハッピを着せられたたぬき(R5年8月)

信楽高原鉄道といえば、1991年の大事故を思い浮かべる人も多いかもしれませんが、駅舎の内装や配置だけでなく、展示や説明も変わっており、静かに時が流れている・・・という感じです。

駅前の巨大たぬきもハッピを着せられ、駅前も駅周辺も、さっぱりした感じになりました。(この衣装は度々、模様替えがあるようです)

この巨大たぬきもそうですが、陶器店の店先には、4m以上の大きなたぬきが軒並みに置かれています。 陶器店の店主に聞いたところ、信楽焼き用の最大の窯は2m程度で、焼縮みするので、1.8m程度以上のたぬきは「コンクリート製」とのことです。

ここでは、①陶芸の森 ②信楽高原鉄道体験乗車 ③お気に入りの「たぬき」を購入 ④MIHO MUSEUMの鑑賞 を紹介します。

パート1 : 陶芸の森

陶芸の森は、国道307号線から少し入ったところにある、滋賀県県営の陶芸の奨励施設です。

パンフレットの案内には、「信楽駅から徒歩で20分・・・」とありましたが、信楽駅から車では5分もかかりません。

広々とした駐車場があり、園内入場も駐車場も無料です。(園芸館は有料で、催し物によって入館料は500-750円程度と都度変わります)

陶芸の森のHPより

オススメは「星の広場」の屋外展示です。(見学料は無料)

陶芸の森屋外展示1

陶芸の森屋外展示2

このような作品が無料展示してある広場ですが、結構いい感じで芸術に浸ることができます。 陶芸館(美術館:有料)にも入りましたが、(もちろん好みですが)こちらの、屋外展示のある景色のほうが記憶に残っています。

パート2 : 信楽高原鐵道に乗ってみよう!

信楽高原鐵道は、甲賀市の貴生川と信楽を結ぶ 14.7kmの鉄道線です。

何よりも、そのローカル感はたまりませんから、数駅の体験乗車をオススメです。

私は、2駅先の「勅旨駅」まで乗車(R5年8月現在も片道210円)して、帰りは徒歩で信楽駅まで3km程度(鉄道距離は2km)を歩いて帰ってきました。

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ダイヤ改正によって、1時間に1本程度に便数は減っていますが、ローカル感満載です。 無人駅で電車を待つのも、それもきっと、感激するでしょう。

信楽高原鐵道 信楽駅に電車が到着します

勅旨駅の様子 勅旨駅付近の風景

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パート3 : 窯元散策とお気に入りの「たぬき」探し

歩いている途中で、私はたぬきの焼き物を買ったのですが、国道310号線沿いに、陶器店が点在していますから、窯元を巡るのもいいでしょう。

車での移動もOKですが、駅から近いので、ぐるっと一廻りして散策するといいでしょう。十数軒の窯元があり、徒歩で一廻りしても、1時間程度の所要時間です(3kmほど歩きます)

 

たぬきの置物

信楽のシンボルは「たぬき」です。花器などの「信楽焼」もいいのですが、信楽焼のたぬきは可愛くて、超ミニで300円程度から、50cmで1万円前後と、値段も手頃です。

これらは、型にはめて成形して、それに絵付けをした焼き物ですが、擬人化しているタヌキは微妙に顔の表情が変わっているので、自分の気に入った可愛らしい物を選ぶといいでしょう。

信楽に来た「シルシ」として末永く残るお土産になるでしょう。

信楽焼 たぬき 購入した信楽焼のたぬき

私が購入したのは、女の子のようなおっぱいのある、高さが30cmくらいのタヌキですが、よく見るとちゃんとたまたまチャンがついています。男の子でした。前回購入時から、2倍近く値段が高くなっていて驚きました。

今回は、下のような小さい「トトロたぬき(勝手に命名しました)」を購入しました。2200円でした。

かわりだぬき「トトロたぬき」と名付けました 今回これを購入

このような変わり種のたぬきも、多くの種類が出回っていて、お気に入りのたぬきを見つけるために、いろいろなお店をめぐるのも面白いですよ。

母型があって、それに絵付けをして作られていますので、同じ顔かたちのものが大量生産されているように思うのですが、意外に、形が同じものが少ないのです。 そして、顔だけを見ても、絵付けによって微妙に違うので、現地で購入すると、自分好みのものが納得して購入できます。

家に帰ると、毎日、玄関でたぬきちゃんが微笑んでくれているのが愛らしいです。

7年前は、楽天などのサイトの価格より、現地の方が格段に安かったのですが、近年は、WEBにも積極的に出して販売しているようで、現地価格とWEB価格は、そんなに変わらなくなってきている感じがします。現地に行けば値切って購入できますが・・・。

→楽天で販売されているたぬきの置物の一覧

MIHO MUSEUMを鑑賞しませんか

信楽の北側に位置し、山奥にある美術館です。

MIHO MUSEUM本館に通じるトンネル 駐車場からトンネルを抜けると美術館

年中開館していないので、見学するには、事前にWEBで確認ください。

MIHO MUSEUMのHPの開館日を見て、さらに、特別展のある時を狙っていくのがいいかもしれません。入場料は1300円でした。

山中にあるというロケーションもいいのですが、私は、常設展の古代の仏像のライティングの素晴らしさに感動しました。


(来歴)H29.11月に記事作成 R3.11月記事を更新。URL変更。 R5.8月記事追加 最終R6.1月に見直し