阪急池田駅から市内と五月山ハイキングコースを歩く

書店で「ちょっと歩き」のために購入した「駅からウォーキング関西」の、最初のページに、大阪府池田市の「五月山」が紹介されていて、それをもとに、少し寄り道をしながら歩きました。 ここで紹介するコースは、一般の人が楽しめるコースで、健脚の方には物足らないコースです。

私が利用した、駅からウォーキング関西ちょっと歩きのために購入しました

五月山(さつきやま)は、佐伯山(さえきやま)が訛ったもの・・・と、「市民の森をつくる会」が発行するハイキングマップに記述があります。 佐伯氏は、この地方の豪族だったようで、今回のコースをちょっと寄り道したところの「愛宕神社」に祀られています。

阪急池田駅付近の見どころといえば、駅の南側に、カップヌードルミュージアムが、北側では、阪急文化財団が運営する「逸翁美術館や小林一三記念館」、ウォンバットで有名な五月山動物園・・・などの見どころがありますから、「まち歩き」に五月山のハイキングをあわせても、数時間のウォーキングです。

さて、この「五月山」ですが、阪急池田駅の北側から近いところにある、北摂山系に連なる300m程度の低山で、池田市内近郊から大文字焼きがよく見える斜面ということから想像できるように、平地から立ち上がっている斜面を登るので、登り始めから傾斜がきついのですが、ハイキングコースは階段などで、歩きやすいように整備されています。

五月山としての三角点はなく、五月山ドライブウエイを上った、五月山霊園近くの五月平展望台(日の丸展望台)付近の標高315mのところを「五月山」とされているようですから、このあたりまで足を伸ばしてもいいでしょう。

歩いたコースの紹介

阪急池田駅北側のいくつかの見どころを巡ってから、五月山のハイキングコースに入り、毎年8/24に行われる「かんがら火祭り」の夜に点火される大文字焼き(大一と大の文字が点灯)の片方の「大一」の点火場所の「秀望台」を経由して、ハイキング道を一巡りしながら、眼下の景色を楽しんで、起点の池田駅に戻ってくるというコースです。

ガイドブックには、総距離は5.8km、2時間、約14000歩・・・とあります。

私の場合は、寄り道や逸翁美術館見学、食事休憩を入れて、3時間かけて歩きました。

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阪急池田駅から池田・五月山へ

池田駅を出て、すぐに北に伸びる「栄町商店街」を抜けて、「落語みゅーじあむ」や「池田呉服座」も前を通り、池田市に残る2つの酒蔵の一つの「吉田酒造」(もう一つの「呉春酒造」も近くにあります)から、池田城跡公園の西門に向かいます。

城跡公園を見学(所要時間30分程度)した後は、大手門(東門)から出て、北へ向かい、五月山体育館を経て、五月山ドライブウエイ料金所手前から、ハイキングコースの大文字コースを登っていきます。

街並み散策

大文字コース~自然とのふれあいコース~緑のセンターへ

今回は「五月山」とされる標高315mの日の丸展望台へは行かずに、五月台付近の標高300m程度まで登って、そこから下ってくるコースをとります。

五月山公園から大文字コースに入ると、いきなり階段のある傾斜ですので、適当に休憩をいれて、景色を楽しみながら進むといいでしょう。 最高点近くの五月台までは、30分程度歩くと到着する距離です。

大文字コース~ひょうたん島コースへ

地図に示すコースの山歩き区間は、1時間ほどなので、少し物足りない方もおられるでしょう。体力と時間に余裕があれば、標高315mの日の丸展望台まで行ってみましょう。

ここでは日の丸展望台へは行かずに、「ひょうたん島コース」を下りますが、日の丸展望台まで行けば、「杉ケ谷・炭焼き小屋」などのコースを下っても、阪急池田駅までの距離はそんなに遠いということはありませんし、緑のセンターに行くことができます。

緑のセンターから池田駅までは市街地で、適当な道を歩いても、上の地図にある、逸翁美術館~阪急池田駅までは迷うこともないので、自由な道を歩くといいでしょう。

私は、逸翁美術館に近い、和菓子の「福助堂」さんに寄って、小林一三さんも食べていた・・・という大福餅などを購入して帰りました。 いずれも、上品なあっさり味のおいしい和菓子です。

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写真でコースの様子を案内しましょう

①池田駅からサカエマチ商店街を抜けて、ほんまち通りを西へ・・・

サカエマチ商店街 ほんまち通り

②右手に「落語みゅーじあむ」、左手に「池田呉服座」があります。落語みゅーじあむは貸し切り行事のために入場不可で、池田呉服座は閉館日でした。

落語みゅーじあむ外観 池田呉服座外観

③西本町交差点手前を北に折れ、池田酒造前を通って、池田城跡公園に向かうのですが、少しコースを外れて、呉春酒造、出雲大社池田別院等によるのもいいでしょう。

吉田酒造玄関 出雲大社池田別院外観

④池田城跡公園へは、西口から入るのが最短ですが、細い道です。 また、城跡への道は、きつい階段です。

城跡公園へは細い道を進む 西門へのきつい階段

⑤公園にそびえる天守のような建物は「お城」ではなく、史実に基づいていない建物のために、「展望休憩舎」という呼び名になっています。

内部は、かつてあったとされる「池田城」の解説などがあり、乗降用のリフトもあります。

公園には、池田城の発掘調査の遺構などが復元されていて、「歴史を感じられる場所」というイメージを持ってもらえるように作られた、市民のための、整備された、きれいな公園です。

展望休憩舎 階上への昇降用リフトが設置

⑥城跡公園を東に抜けて北上し、五月山体育館の前を通って、五月山動物園横の、五月山公園管理事務所の側道から山道に入ります。分岐から、左の大文字コースを進みます。

五月山体育館 大文字コースと望海亭コースの分岐点

⑦15分ほど登ると、「大一」の大文字焼きが行われる「秀望台」です。ここからの景色が最高です。

秀望台から尼崎方面を望む 秀望台にあった大文字焼きの写真

⑧秀望台~五月台~緑のセンターへ 1時間弱のハイキングです。

途中にある「愛宕神社」に寄っても、山道の距離は大した距離ではありませんので、1時間以内で緑のセンターに着きます。

緑のセンターで一息ついて、あとは、池田駅に戻るだけですので、駅へのかえり道に、小林一三記念館、逸翁美術館、池田文庫などに立ち寄るといいでしょう。

私は、逸翁美術館(観覧料:一般700円)に寄ったあとに、逸翁が愛したという福助堂の大福餅を買って帰りました。

逸翁美術館の玄関 福助堂の逸翁が好んだ大福餅

案内は以上です。