永谷園の東海道53次カード・・・ゲット!

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毎月1000人に当たる地味な景品・・・でも大満足

「永谷園」といえば「お茶づけ海苔」、「お茶づけ海苔」と言えば「広重の東海道53次カード」をイメージしてしまうほど、長い間にわたってキャンペーン(プレゼント)されているノベルティー(景品)ですが、53枚が揃ったのを見たい・・・と、8袋入り3セットを一度に購入して応募したところ、たまたまうまく当選しました。(応募には3枚が必要なので3袋同時購入)

小さな景品なので、豪華賞品と思っていない方も多いかもしれませんが、やはり広重は素晴らしくて、結構、楽しめる景品です。

私自身は、「お茶漬け」は思い出したときに食べる程度なので、3枚貯めるのが大変で、これまで応募したことがなかったのですが、一度に3袋を購入すると、これで一気に応募できます。

お茶づけパックの中には常時1枚の「東海道53次カード」が入っていますが、1枚だけなので、きっと、ちょっと見ただけで、ほとんどの方はそのまま捨ててしまっているのではないでしょうか。

でも、この作品(広重の東海道53次の版画)を一挙に眺めると、その素晴らしさに驚かされます。

景品のカード自体が少し小さいのが難点で、もう少し大きいサイズのものが欲しくなるくらいですが、それでも、価値ある1セットと言えますので、(抽選ですが)ぜひ応募してみてください。

トランプ大のカード55枚が1セットになっています

初代の歌川広重(安藤広重)の「東海道53次」が55枚入っています。

最も有名な「保永堂版」とよばれるもののセットですが、起点の東京の日本橋と終点の京都三条大橋があるので、53宿にそれを加えた55枚が1セットになっています。

歌川広重「東海道53次カード」外装箱当選したカードセット外観

表面は、お茶づけ海苔の袋に必ず毎回1枚づつ入っているカードと同じものですが、当選したセットのカードの裏には簡単な解説文があるのが違っている点で、カードには宿場順に1~55までの追番がつけられています。

当選したカードセット55枚

53宿プラス日本橋と三条大橋

 

裏面に書かれた簡潔な解説文が実にいい

商品についているカードと当選セットのカードとの違い

景品と商品に入っているカードとの裏面の違い

写真ではわかりにくいのですが、商品に封入されているカード(右側)の裏面は、右のように、プレゼントキャンペーンの応募内容等が書いてあるのですが、当選したカードセットでは、それぞれの作品の説明が書かれています。(表面は同じです)

裏面の説明には、作品の見どころなどが簡潔に紹介されていて、作品をより楽しめるようになっています。文章がうまいのもいいですね。

ここでは、私が気に入っている点や面白いところを少しですが紹介します。

 

簡単な紹介と見どころ

作品については、ここで説明するよりも、こちらのウィキペディアの記事にうまくまとめられているので、そちらをご覧いただくのがいいでしょう。 ここでは、いくつか気づいたところを紹介します。

 

作者と作品が頭の中でごっちゃになっていませんか?

私自身、広重の東海道53次のすべてを一挙に見たことがなかったし、広重と北斎の区別もできていませんでした。

広重 名所江戸八景の一部引用 北斎の富嶽36景の一部引用

これは、同じ「広重」が書いた、これも有名な「名所江戸八景 大はしあたけの夕立」で、次は広重ではなくて、葛飾北斎の「冨嶽三十六景の一部ですが、これらはいずれも「広重の東海道53次」のものではないのですが、私の頭の中では何がなんだかわからなくなっています。

こんなイメージの混乱をなくするためにも、1セット揃っているものが手元にあって「東海道53次」を頭の中にインプットできれば、その他の浮世絵作品も深く楽しむことができます。

 

「五十三次」には雨と雪の場面は各3つ

 

53次の雨の場面は2つ

「広重」といえば「雨」・・・のイメージがあリませんか?

でも、この「東海道53次」には、雨の図版は「大磯 虎ケ雨」(左)と「庄野 白雨」の他に、土山 春の雨・・・の3つの宿場の場面しかありません。

また、同様に、雪景色も3場面しか描かれていません。・・・こういうところを見ていくと楽しいかもしれません。

その他のところでも、カードを順に眺めていると、いろいろなところで「???」という疑問や驚きに出会います。

例えば、「川・橋・舟」がたくさん描かれています。これらのいずれかが登場する場面を数えてみると、55枚中31枚で、実に56%もあります。

また、ほとんどの場面は、景色とともに、人が描かれています

少し大きく描かれているものでは、その動作や表情も感じ取ることができますし、描かれる人数が多いものが多く、反対に、5人以下しか登場しない宿場の場面を数えてみると、20%しかないことなども面白いところです。

 

人がまったく描かれていない「江尻 三保遠望」

江尻 三保遠望には人の描写がない?

55景のほとんどに描かれている「人の様子や表情」は見ていて楽しいポイントですが、この19番目の「江尻 三保遠景」にははっきりとした「人」が描かれていないのも面白いところです。

人の気配はするのですが・・・ 拡大してみると、人が描かれている気配があるのですが・・・

ルーペで探して、それらしく見えるところを拡大してみると、矢印のように人が描かれているのですが、他の宿場の図では明らかに人の表情や動きまでがわかるように描かれているのに対して、これには外形すらはっきりとは描かれていません。これは注目できる「」かもしれません。

こうなると、もう少し大きな写真や実際の版画で詳細に見てみたい・・・という気持ちになるところですが、この小さなカードでも、ルーペで眺めるとまた違った見え方がします。

100均で買った10cm径の大きなルーペが視野も広く見やすくて最高ですし、私は、マイクロスコープで楽しんでいます。

100均のルーペ 購入したマイクロスコープ一式

4000円程度のマイクロスコープは結構使えます(Amazonのページ)

【参考】こちらに私の購入したマイクロスコープの記事があります。

 

富士山や広重の自己満足・・・などを図柄で追うのも面白い

富士山

起点の日本橋を「1番目」とすると、富士山は 3-8-11-14-15-17-19-31 の8場面に描かれているのがわかります。

富士山は、19(江尻 三保遠望)のあとは 31(舞坂 今切真景)に飛んでいるのですが、東海道を反対方向の京都から東京方面に進んでいくと、実物の「富士山」は、浜名湖の手前の 33の「白須賀」あたりからが見え始めるらしいのですが、(ここには富士山は描かれていませんが)これらの情景と広重の気持ちや構想などを、日本地図を見ながら比べて想像していくのも面白いかもしれませんね。

川と歩行渡り

川がたくさん描かれているのは、「日本に川が多い」ということなのかもしれませんが、橋のない川を大勢の人が渡る場面(歩行渡りと呼ぶようですが・・・)が5つあります。

10小田原 酒匂川 / 18興津 興津川 / 20府中 安部川 / 24大井川 大井川寸駿岸 / 25金谷 大井川遠岸 の5場面ですが、川を渡っている様子が興味深く描かれています。

私が幼少の頃に、母から、「昔は川に橋がなく、人に背負われるたり、板に乗って川を越えるときに、途中で渡し賃を値上げするクモスケとよばれる悪いやつがいて、・・・・」などの話をよく聞かされていたのですが、そんなことまでを思い出すほどに「渡しの情景」に物語性がある作品です。(私の息子にはこんな話はしないままに息子は大きくなってしまいましたが)

ヒロの字を入れて自己アピール?

その他の面白いところでは、(説明文にも書いてありますが)広重の「ヒロ」というロゴを書き入れて自分をアピールしている・・・と解説されているものがいくつかあります。

このように、裏面の説明文は楽しみを倍加させてくれます。それを読みながら各宿場場面を見ていくと、結構面白く、広重の気持ちやたくらみが感じられるところなども楽しめるでしょう。

広重の自己満足か? これが「ヒロ」と解説されている図柄

このカードセットは、サイズが小さすぎるのが残念なところですが、ルーペなどで拡大しながら、人々の格好や細かい表情などを見ていっても結構楽しめます。

お茶漬けだけで終わるのはもったいない

広重は、東海道をすべて歩いてこれらの図版を描いたのではない・・・という説があるようなのですが、それにしても、世界の画家からも注目されていたという日本の浮世絵の、小さい画面にいろいろな人の表情や大きな風景などを落とし込む技術などの素晴らしさを、この小さいセットで十分に感じられますので、ぜひ、「永谷園のお茶づけ海苔」を食べるだけで終わらずに、この機会にぜひ応募して、うまくこの景品の1セットを手に入れていただければ・・・と思います。

永谷園さんにも感謝です。キャンペーン期間の延長もあって、この作品に触れることができました。ありがとうございます。