1994年にユネスコ世界文化遺産に「古都京都の文化財」として登録された比叡山ですが、1200年の歴史を持つ延暦寺とガーデンミュージアム比叡をセットで楽しむのがオススメで、眼下に琵琶湖を眺めながらのドライブを楽しんで比叡山山頂のガーデンミュージアム比叡で「モネの世界」を楽しんで、そして、延暦寺の荘厳さに触れる1日を楽しみませんか?
山中でしかも、移動距離があるので、自家用車が便利です。叡山ケーブルと叡山ロープウエイを乗り継いで、バスを利用して延暦寺を訪れることもできますが、かなり計画的に移動しないと時間の余裕がないでしょう。
ガーデンミュージアム比叡 1200円は値打ちあり
開園は2022年は12/4までで、冬季の休園に注意ください。
過去には、山頂近くにつくられていた人工スキー場(2002年に閉鎖)で人工雪やブラシ(ビーズ)スキーを楽しんだ思い出がある方もおられるでしょうが、今は完全に面影も消えてしまって、それに変わって、叡山ケーブル比叡山頂駅から比叡山山頂駐車場までの斜面に、広大な花園がつくられており、期間中、いろいろな花が楽しめます。
その園内には、いたるところに印象派の画家の作品の陶板画がおいてあり、特に、モネの美しい「睡蓮の池」も作られていて、そこに「睡蓮」の陶板画も配置されて、実にいい感じで、モネの世界に浸れます。
陶板画は精密なもので、それらが、風景に溶け込んで、美術館で見るのとは違う感じで絵を楽しみながら散歩できます。大人1200円で、十分に楽しめます。
マネの陶板画
モネの陶板画
ギャラリーでは、10分程度の「ガイダンスシアター」が上映されています。
ロボットの「モネ」が語りかけてくれるのですが、これも、うまく構成されています。
斜面を利用しているので、歩くとそこそこ疲れますので、足湯もあります。でもそれを吹き飛ばしてくれるほど、散策路からの琵琶湖や京都方面の景色が素晴らしいです。
双眼鏡があれば、遥か彼方の大阪市内のビル群や紀州山地の山々などが見えています。
800mの山の上のため、外界よりも5℃以上温度が低く、風が強いので、その対策も十分にして置きましょう。
花と陶板画を楽しんだあとは、延暦寺を訪れましょう。
比叡山延暦寺 大人1000円
ここでは詳しい紹介はしませんが、延暦寺は根本中堂だけを見て終わりにしないで、できれば、いくつかのお堂を徒歩で巡って、1200年の歴史やここで修行した高名な僧に思いを馳せていただきたいと思います。
延暦寺は一つのお寺をさすものではなく、山上にある多くのお堂や塔全体の総称で、下の延暦寺のHPにように、非常に広大な広さで、東塔(とうどう)エリア、西塔(さいとう)エリア、横川(よかわ)エリア、その他のエリアを含む全体を指しています。拝観券は、大人1000円ですが、すべての箇所の拝観ができます。
メインの「根本中堂」は東塔エリアにあり、横川エリアまではドライブウェイで6km以上離れているので、路線バスは不便で、自家用車がオススメで、横川エリアは見るべき価値がありますので、ぜひ、足を伸ばしてみてください。
横川中堂
*****
比叡山ドライブウエイからの景色は最高なのですが、全部を縦走すると結構高い通行料金が必要です。 利用される場合は、こちらから、前もって「割引クーポン券を印刷」していきましょう。
ドライブウェイから眼下に広がる景色は最高
今回は、近江神宮の横から比叡山ドライブウエイを進みました。
運転中でも大津市内や琵琶湖の景色も楽しめますが、観光ドライブウエーですので、適当にパーキングが設けてあります。
先を急がずに景色の良いところに停車して景色を眺めてみましょう。
この日はあいにく曇りがちでしたが、雲の間から差し込む光で、結構遠方までよく見えました。
京都方面は、こんな感じの展望です。
こうしてみると、京都は建築規制がきついと聞いていた割には、高いビルディングあるのに驚きます。
京都タワーは肉眼でも見えます。京都タワーは、以前から、宗教臭い塔だなぁ~と思っていて、上に登ったことはないのですが、「鉄筋を使っていない世界一の塔」ということを知って、ちょっとイメージが変わりました。機会を見て行きたいですね。
世界文化遺産で何かが変わった感じに
ここでは、ガーデンミュージアム比叡と延暦寺の簡単な紹介でした。 鎌倉時代の法然、栄西、親鸞、道元、日蓮などの名だたるお坊さんが、ここ、延暦寺で修行した・・・というすごいところで、ここを開いた最澄は、「相手のことを考えて自分のできることを精一杯行なうことが周りを良くすること・・・」と説いたといいます。
その教えの根本に触れるだけで、巡拝料大人個人1000円(令和3年6月現在)の値打ちは充分にあります。
訪れたときは11月で、山はすっかり秋で、結構山の上は冷えます。観光客も少なかったので、それも気持ちの良さにつながっているのでしょう。
元三太子堂の庭に、こんなのがおいてあります。この波型は「砂紋(さもん)」または「箒目(ほうきめ)」というのですが、毎朝、手入れをしておられるのでしょう。
ここは踏み入ってもいいところでしたが、さすが、この文様を踏みつけて歩けません。そういうちょっとした気持ちの良さを感じる場所が延暦寺にあります。