「源氏の滝(げんじのたき)」に行くには、JR学研都市線の津田駅が最寄り駅です。
自動車では、第2京阪道路(愛称「緑立つ道」)の交野北ICが便利です。
注意! 滝に近い駐車場や駐車スペースはありません。
津田駅周辺に小さな駐車場がある程度です。
近年、この「源氏の滝」はパワースポットとしての隠れた人気があるようです。
ここではそれには触れませんが、たしかに … 。
シーズンオフや人のまばらな時に行ってみてください。
大阪府交野市=生駒山の麓の市
交野は「かたの」と読みます。
昭和38年に交野市制にななりました。
交野市には、「星田(ほしだ)」や「天の川(天野川)」があります。 また、 織姫伝説も残っています。
洞窟めぐりで有名な磐船(いわふね)神社や広大な「府民の森」などが見どころです。
交野市のキャラクターは「おりひめちゃん」で、ペットの「星のあまん」も加わっています。

さらに、交野市の隣の枚方市(ひらかたし)にも天の川(天野川)が流れています。
そこで、枚方市の「ひこぼしくん」とおりひめちゃんが協力して、両市を盛り上げています。
機物神社にある「おりひめちゃん」
駅近くの、機物(はたもの)神社に、この「おりひめちゃん」が置いてあります。
この機物神社へは、津田駅から1km(徒歩20分)程度です。
そして、機物神社から源氏の滝までも2km(徒歩40分)程度です。
実は、交野市は健康寿命年齢が高く、文化的で、暮らすのにはいいところのようです。
一度訪れて、それを体感するのもいいかもしれませんね。
津田駅から源氏の滝までは住宅も増えました
以前は片町線と呼ばれていました。四条畷駅から奈良方面は非常に乗降客が少なくて、寂しい沿線でした。
しかし、長い間訪れていなかった間に、あたりの道路も拡張されて驚きました。
(注:現在の学研都市線は「木津-京橋」間の愛称で、1988年に名前が設定)
過去の記憶では、津田駅を降りると細い草むらの道しかありませんでした。
だから、道行く人に聞きながら「源氏の滝」を探した記憶しかありません。
それが、このような舗装された道路に変わっています。

時間がたっても昔のイメージは、どこかに残っていそうなのですが … 。
しかし、残念ながら、開発が進んで一変していて、田舎のイメージから、清閑な住宅街になっています。

滝に続く道も3m幅程度の草や笹に囲まれた砂利道でした。
それが、交野カントリークラブ(ゴルフ場:1973年開場)もできていて、道は拡幅されて、自動車が行き交う道に変貌しています。

道には、源氏の滝の案内がありますから、迷うことはありません。
そして、当時は道沿いにあった家も、立派な家並になって、以前の面影は見られません。
津田駅から滝への道
近年は、源氏の滝=パワースポット というイメージが定着しています。 確かに、ここへ来ると何となくそれを感じます。
訪れたのはシーズンオフの6月の薄曇りの日です。
道を山に向かって進むと、(一人で歩いたし、人に会わなかったので)心細い感じになります。

「夜泣き石」というオカルトチックな伝説が書いてある立札(左の写真)があります。
それに、その石自体も不気味です。
また、巨岩の上には、「不動明王」が立っています。(右の写真)
確かに、一人で歩くと、このあたりは、気味悪い感じの場所です。
パワースポットと呼ばれるようになったのは比較的新しいようです。
過去からずっと、「源氏の滝=行場」というイメージでした。
ともかく、(古い話ですが)私が過去に行ったときに、映画俳優の東千代之介さんが、この滝で、時代劇映画のロケをしていたのに出会ったほどの時代ががった場所でした。
ここの風景は、古い時代のままだったのでしょう。(閑話休題)
突然に滝が現れます
夜泣き石や不動明王の岩をすぎて、日陰の道を少し進むと、滝が見えてきます。

滝は約18mの落差・・・と説明されており、周りの景色と滝の水音に癒される感じになるのは確実です。

滝の上部には六角不動堂という修験神社があります。
神社に上がっていって滝口を見下ろすことも出来ます。 しかし、滝の景色は下から眺めているほうがいい感じです。
交野市のHP(広報)によると、源氏の滝とこの不動堂は関係ないようです。
このあたりは「行場」ですので、源氏の滝とは別に「うたせ滝」もあります。
この場所は、真夏になると涼を求めてたくさんの人が訪れます。
たしかに涼しい場所です。
人の気配がないと、とにかく、さみしいということ以外は、パワーも何も感じませんでした。
しかし、ともかく、話の種とこの感じを味わうには、一度訪れる価値ありです。
道はわかりにくいですが迷うことはない
道は分かりにくいかもしれません。
この日は源氏の滝に直行で適当に歩いて結果オーライでした。
グーグルマップを利用して歩くと確実でしょう。

交野市はロマンのある住むのにいい市
かつて交野市は、「平成年代の初めまではパチンコ屋すらない」と言われているくらいに文化的で清閑な町でした。
それが人口が倍増して、住宅地として発展してきています。
この交野市には、「天野川」(あまのがわ:生駒山地に源流があり、枚方市で「淀川」に合流する川)が流れ、七夕伝説が残っています。
観光地ではないのか駐車場がない
源氏の滝を見るために自動車で来ると、周辺に駐車スペースがないのが不便です。
JR津田駅あたりのパーキングを探して、そこから滝までは片道約2km程度ですのて、是非、家の地図で示した、機物神社経由で、ロマンを感じるウォーキングをお楽しみください。
この滝をどうして知ったのか
この源氏の滝を知ったのは、他愛もないことからでした。
私は、東大阪市の前身の河内市に住んでいる中学生でした。
友達の一人が、「すごい美人がいる」という話を仕込んで来ました。
そこで、友人みんなで誘い合って、わざわざ電車(その当時は「片町線」)に乗って、その女性を見るために繰り出しました。
その美女は、私よりお姉さんの感じで、よろず屋の店先に立ってお店を手伝われていました。
もちろん、お菓子を買った時の応対で胸が高鳴っていたと思います。
そして、それから半世紀が経ちました。 … 。
きっとお互い、高齢者になっていますので、今はどうなのかは知らないほうがいいですよね。
そんな思い出をたどりながら、半世紀ぶりの「源氏の滝」を訪問したのです。
源氏の滝の近くには、大阪府民の森・ほしだ園地があります。
「京阪交野線の私市駅」が最寄りですので、それらを合わせて訪れるといいでしょう。
さらにさらに … 交野市は乙姫伝説の地です。
そしてそして、月日が経って、次のような語り話が残っていれば感動モノですが … 。
昔々 ・・・
『昔々、源氏の滝に続く山道に、お菓子などを売る小さな「よろず屋」がありました。
そこの娘さんはそのお店を手伝っていたのですが、それはそれは 非常にきれいな方です。
だから、 遠くからあまたの男子が一目見たいと駆けつけるのでした。
彼女の美しさは大いに噂になり、時の帝からも求婚されました。
しかしある時、彼女は月の都に帰らないといけないといいます … … 』
そのような物語が残っておれば、きっと私も、そこに駆けつけた男子の一人になっているかもしれません。
そんな私も美人だった彼女も、すでに美男美女という言葉とは無縁の年齢になっています。 … 。
この交野市は、そんな夢物語をも楽しませてくれるところです。

