天空の城として有名な竹田城址、出石の様子、出石そば巡りのデイトリップはどうですか。兵庫県の出石(いずし・いづし)へは、大阪から、自家用車で日帰りできます。
PR
竹田城址
播但連絡有料道路を北進すると、右手に、戦国時代に「見晴らし一番」と思える小高い丘が見えてきます。そこに「天空の城」と呼ばれて有名になってきた「竹田城址」があります。
戦国時代には最高だったと思われるロケーションの良さが感じられる場所です。
この「竹田城址」は、播但連絡有料道路を走っていくとトンネルの上にあるために、直近にくると、城址は見えませんから、早めにナビでその位置を確認しておかないと見失います。
播但連絡有料道路(R312号線)から竹田城址に行こうとすると、和田山インターで降りて、少し引き返すのですが、カーナビに頼って進むと、「山城の郷」に行き着きます。
なぜなら、竹田城址は、大阪側からでは車の進行方向右側にあり、「山城の郷」は道の左手にあるので、カーナビを信じて走っていても、変な方向に案内されているように思います。しかしカーナビを信じていると問題はなく「山城の郷」に案内してくれます。
現在は、城址の最寄りの駐車場が閉鎖されています。
だから、「山城の郷」からタクシーで上の駐車場(タクシーだけいけます)へ行き、そこから歩いて登る方法が便利なために、カーナビの案内がそのようになっているのでしょう。
もう一つの竹田城址へ行くルートは、一旦、JR竹田駅まで行き、その近くの駐車場に車を止めて、タクシー(約1000円)で上の駐車場まで行き、その駐車場から20分ほど歩いて城址へいく方法があります。
現在は、いずれも、城址の近くまでは自家用車では行けませんので、必ず徒歩で少し山道を登る必要があります。
竹田駅からタクシーを利用せずに、城址まで歩いて登ったという若い人に話を聞くと、竹田駅から60分で竹田城址まで登ったとのことですが、かなりシンドイようですので、若くなければ、タクシーを利用して、直近駐車場から徒歩で城址に行くのがいいでしょう。
しかしいずれにしても、城址まで少し歩くので、タクシー利用では、滞在時間を含めて往復で2時間以上を予定しておくのがいいですし、時間と費用の余裕を持って計画するようにしてください。
出石城址に行くには、タクシー往復2000円+観覧料1名500円が必要です。
山城の郷
昼食を出石の『出石そば』を食べる予定で、時間的にきつかったので、城址見学はあきらめて、竹田城が目前に見える「立雲峡」から竹田城址を見たのですが、大阪からの日帰り計画であれば、時間配分をして行動するようにしましょう。
立雲峡
立雲峡は、(JR竹田駅から行く場合には)円山川をこえた、東側の山に位置します。
自家用車では、312号線を南下します。山城の郷から立雲峡駐車場(駐車料無料)までの所要時間は15分ほどで、JR竹田駅からは10分以内で到着します。
駐車場にある立雲峡入り口で、環境整備費200円を払って、5分ほど徒歩で山を上がると「第3展望台」に着きます。
元気な方は、第2、第1展望台・・・と、ずっと上に上がって行けば、素晴らしい景色が眺められますが、第3展望台からでも、下の写真のように、正面に「竹田城」の姿が目の前に見えます。素晴らしい景色です。
10月から12月には、雲海がかかって幻想的な風景になるのですが、雲海がなくてもいい景色です。
肉眼ではこんな感じに見えます
第3展望台からズームで竹田城址を望む
ズーム最大x100倍で見る竹田城址の城壁
さあ、お昼に合わせて、出石そばを食べるために北上しましょう。
出石そばと出石城
「但馬の小京都」とよばれる出石の町は、地理的には、かなり孤立した場所にあるので、観光バスで連れて行ってもらうのであればいいのですが、自家用車で行くとすれば、「行くぞ」と覚悟を決めていかないと行けないような、少し辺鄙なところに位置していますが、それだからこそ行きがいがあります。
私は、しばしば、神鍋高原のスキー帰りに度々立ち寄っていたので、出石をよく知っていましたが、観光化されて急に発展した感じで、以前は、昔の町並みと、蕎麦屋さんがあるだけの、辺鄙な町でした。
しかし今では、土産物屋さんや駐車場の整備などが進み、街全体が完全に「観光地」に変わっています。
町の奥手の出石城址にある、この登場門から城山に上がると、出石の町が一望できますので、是非訪れてみてください。
城山から眺めると、ここにたくさんの蕎麦屋さんがあるとは思えない、普通の町並みです。
これが、お城前から見た、出石のシンボル「辰鼓楼(しんころう)」の裏側からの景色です。
正面にまわると、時計が見える標準的な景色なのですが、タイミングよかったのか、ここには人が全く写り込んでいないので、思わず写真を撮りました。
出石全体は小さな町ですので、1時間もあれば散策できます。 今回は、「出石そばを食べる」のが目的でしたので、そちらを少し案内します。
今回は「五万石」さんのそばを食べました。
ここではこの「皿そば」がメインです。
冷たい蕎麦を2口分くらいの量を皿に盛ってあり、甘めのツケ出汁で食べます。
薬味は、とろろ、きざみネギ、生卵、わさびで、(きざみのりがある店もあリます)そばが出てくるまで、それを肴に日本酒を飲むのが好きでしたが、今回は運転手なのでお酒抜きです。
冷たい蕎麦なので、「夏向き」と思われるかもしれませんが、私は、スキーシーズンに掘りごたつで食べる「寒い時の蕎麦」のほうが絶対に美味しいと思っています。
20皿以上食べると、こんな通行手形がもらえるサービスもできています。
私は7皿、家内が8皿、息子が25皿食べて約6500円と、「そばだけでこの値段」は少し高い感じがしますが、美味しいのは間違いないです。
息子は1人で3900円分食べていて、「まだ食べたい・・・」というのを家内が無理やり止めましたが、大食いの方は、予算に余裕をもって食べてくださいね。
「わんこそば」のように、グループで来ると、競って食べるので、若い方なら、少ない方でも、2~3人前は「ぺろっと」食べてしまうでしょう。
5皿1人前900円、追加5皿750円でした。 30年前の価格は、1人前5皿550円でした。
店の雰囲気や、そばや出汁の味も店ごとに微妙に違っています。
お店によって、だしの味も、薬味も少しずつ違うものの、私の知る限り、どのお店も、ハズレはありません。 若干甘めで、とろろとわさびの合わせ具合で味が変わり、実に美味しいのです。
楽天などでも、本場の味を楽しめるようになっていますが、やはり雰囲気で味も変わります。ぜひ、機会を見つけて、本場で味わってみてください。
部屋に、豊岡市出身の冒険家、植村直己さんの色紙がありました。1984年に消息不明になった植村さんですが、1980年3月の日付の色紙でした。少し感慨深くなりました。
(来歴)R5.9月誤字脱字見直し R6.10確認