都会では流れ星より見えやすいISS(国際宇宙ステーション)

ISSは肉眼で見ることができます

私の住む大阪府では、肉眼では3等星がようやく見える程度ですが、運が良ければ、日の入り少しの時間に明るくて肉眼で見えるISS(国政宇宙ステーション)を見ると、感動します。

こちらのJAXAのHPで、あなたの場所からISSが見える日がわかります。最近では、WEBニュースなどでも紹介されることが増えました。

もちろん、①日の入り直前か日の出前の、②空が晴れていて、③あたりが暗くてISSの飛んでいるところが日光に照らされている・・・という条件でないと見えません。

JAXAのサイトを「お気に入り」に入れておくと、ISSに出会えて感動させられることは間違いありません。

ISS JAXAのHPJAXAのHP画面の一部

◎は「GOOD」で、よく見えるところで、このように、自分の地域の条件がバッチリであれば、いちど自分の目で見てください。

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インスタントカメラではうまく撮影するのは難しい

バカチョンカメラでとったISS

これは、上のように、大阪地方が◎のときに、インスタントカメラのスローシャッターでとったものを、PCで3倍程度に拡大してもこんな感じにしか映りませんでした。 薄く白くみえる「薄雲」の間の中央に、薄い1mm程度の筋が写っているのがISSです。

このように、インスタントカメラの写真ではうまく写りませんが、肉眼では、視力0.6の私でも、充分に見えます。双眼鏡がGOODです。

非常に明るく輝いていて、惑星で最も明るく輝く「金星(最大-4.7等星)」ほどではありませんが、恒星(冬空に見えるシリウスでも-1.5等星程度)よりも遥かに明るい点が、目で追得るくらいのゆっくりした速度で移動していくのがわかります。

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見えている時間は5分間程度です

日本列島を縦断する間は約5分間程度で、明るく輝く点が動くのが見えます。

その間に、沖縄から北海道まで飛んでいるというのですから、驚きです。

このISSは、簡単には地上に落ちてこない速度で飛んでいるのですから、第一宇宙速度7.9km/sに近い速度で飛んでいるということになりますね。

JAXAのHPには、「地上約400kmのところを1周90分の速度で飛んでいる」とあります。

概算してみましょう。 地球の直径が約12700kmで、軌道円の円周は、円周率πとすると πx(12700+800)です。 それが、90分で地球を一周すると ÷(90x60秒)で、約7.854km/s・・・となりますが、これが、地球の引力と釣り合っている、ほぼ、第一宇宙速度という速さということもわかります。 このように、ちょっと手計算すると、宇宙第一速度という、よくわからん言葉も、少しわかった感じがしますね。

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リニアモーターカーが時速500㎞としても、秒速では、500÷60(分)÷60(秒)≒0.14km/s ですので、宇宙第一速度の7.9km/sというのは、想像もできない速さですが、ロケットは、それ以上に速い速度で飛んでいるのです。

北朝鮮がしきりにミサイルを発射して、「アメリカまで届くぞ・・・」といっていましたが、それらのミサイルが、大気圏に出ないで、太平洋に落ちているレベルとすると、まだ人工衛星になるほどの推進力が得られていない状態ということなのでしょうが、それでも、放物線を描いて、日本に飛んでくると大変です。

ここでは簡単な数字を計算していますが、最近は手計算をする機会もないと思います。 書かれた知識だけではなく、自分で計算してみると、意外な気づきがあります。(→こちらに関連記事を書いています)

私自身は、眠りにつく前に、なるべく、夜空を見上げるようにしているのですが、街明かりのために、3等星より明るい大きな星しか見えません。

ニュースで「**流星群の出現」といっていても、都会の空で2時間ほど張り込んでも、ほとんど空振りに終わってしまいます。

流星群と言っても、ほとんどが4等星より暗い、小さな流れ星なので、それを見ることは期待できませんが、ISSは期待を裏切りません。 空が開けていると、結構楽しめる天体ショウといえます。

JAXAのHPを確認いただくと、結構な頻度で、見えるチャンスがあります。


(来歴)R5.2月に誤字脱字を含めて見直し。