なつかしの「ホームスターライト2」
これは、セガが2016年から発売していた家庭用プラネタリウムの廉価版「ホームスターライト2」です。
これが販売された当時は、安価で、かつ、正確な星空の再現が望まれていたこともあって、このホームスターライト2や、ホームスターアロマ などの、家庭用プラネタリウムは、5000円以下で、それなりに星空が楽しめました。
現在では、5000円以下のプラネタリウムは、製造元の、セガでは製造が終わっていますし、その他のメーカーのものも、コスト的に正確さを求めるのは無理なのか、「雰囲気ライト」というような「雰囲気を作り出す」ものになってしまい、星空重視のものは、1万円以上の機種に移行しています。
楽しみ方からすれば、それでいいのですが、都会では、肉眼で、3等星すら見ることができませんので、たくさんの星が自宅で鑑賞できる、安価な過去の商品が懐かしい感じがします。
それもあって、ライト2の在庫品や中古品は、Amazonなどにも出ていることがあって、プレミアがついて定価の倍以上の価格で販売されているようです。
セガは3シリーズにラインアップ
セガのHOMESTARシリーズは、忠実に星空を再現するというコンセプトは継承されているようです。
現在(R5年8月時点)のセガが販売している家庭用ホームスターのラインナップを調べたところ、Homestar(ホームスター)3色 Amazonで11,200円~と、HOMESTAR Classic(ホームスタークラシック)3色 Amazonで26,400円~、HOMESTAR granity(ホームスターグラニティ)2色 Amazonで61,142円~ の3機種がラインアップされています。
SEGAのHPより
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Amazonの一覧ページを見ていると、HOMESTAR RelaxやHOMESTAR AQUAなどは、現在も販売されているようで、これらも、「星空がシンプルに投影される」ものですし、やや高価な、HOMESTAR Classicの新品が1.5万円程度で販売されていることがあります。
このClassicも、2018年から販売されているものなので、今後は、新しい、星の瞬く「HOMESTAR」に統合されるのかもしれませんから、「たたき売り」品も出てくるのかもしれませんね。
「星空が再現されている安価な家庭用プラネタリウム」に興味のある方は、たまに、下のリンクを見ていると、お宝をゲットできるかもしれません。
→Amazonのページに、古い機種の掘り出しものが出ることがあります
再現性を求めるか、使いやすさで楽しむか・・・
今では、「グラニティーの6.2万円か、Classicの2.6万円か、ホームスターの1.1万円か・・・」の選択しかないのですが、安価なものでも、うまく使えば、結構楽しむことができます。
私の3千円台で購入した「ライト2」ですが、その使い方は、「寝る前に天井に投影して、物思いにふける・・・」という使い方をしています。
電気を消して、天井に投影すれば、下のような星空が出現します。
天井に投影した星(実写)
このホームスターライト2は、東京の12月の空を再現している・・・ということですが、これは、みんなが知っている「オリオン座」付近で、写真の左側の四角形の右上の大きな星が「シリウス」でしょう。
この位置が変で、天地が逆になっているように思われるかもしれませんが、これは、自分の位置から星空を見上げると、ちゃんと、実際の星空のいちで見えています。
この写真は、実際に天井に投影したものをコンパクトカメラで撮ったものですが、目で見ると、こんな小さな星までが見えません。
しかし、このように、実際の星空では見えない、非常に多くの星が、安価なプラネタリウムの中にセットされていることに驚きます。
さらに、オリオン座は天頂より離れているところにあるので、普通の平面の天井に投影すると、この写真のように、少し、歪んでしまうのですが、それでも、このような感じで、「オリオン座だ!」と認識できます。
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電源は電池で、15分ぐらいの、適当な時間が経過すると、自動で電源がOFFになるので、これが、睡眠には都合が良くて、スイッチを切る手間がいらない、よく考えられた設計でした。
これで約3000円なので、おすすめの製品だったのですが・・・。
都会では、3等星すら、見えなくなっています
私の家のベランダから星空を眺めても、「3等星がようやく見える」という、貧相な星空しか見ることができませんから、このホームプラネタリウムで、全天を「2.5mの円形」に投影するのが精一杯の、私の寝室でも、「見上げると全天が星・・・」という、いい感じです。
むしろたくさんの星がありすぎて、星座を探すのに苦労するぐらい、見えすぎるほどに、たくさんの星を見ることができます。
さて、セガの最高峰の、再現性を求めた「グラニティー」は、設定などの操作もあって、このように手軽ではありませんから、高価になればいい・・・ということでもありませんから、楽しみ方を考えて購入しないと、使いにくくて、宝の持ち腐れになってしまいかねませんから、機種選定は身長にするのがいいかもしれません。
数千円で、最高を求めるのは酷
科学館のプラネタリウムは、数百万、数千万円です。 地方にある小さなプラネタリュームを鑑賞すると、やはり、本格的なものに比べると貧相です。
もちろん、それらも高額機器なのですが、費用の差を感じますので、家庭用に高い再現度を求めるのは無理です。
そう考えると、セガさんは頑張ってくれている感じがします。
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自分の星空を作りたい人向けのキットもあります
これは、アーテックという会社のプラネタリウムキットです。
大人でも、結構遊べる1品ですが、実用性はありませんので、作る楽しみだけのものでしょう。
自作した経過などを、簡単に紹介しておきましょう
自分で星空を投影できるように・・・と、キットには、電池や加工用のピン(丸いドーム状のプラスチックに穴を開けていきます)まで付属しています。
4シーズン(春夏秋冬)用の4枚のドームが付属しています。
ドームにはあらかじめ、白い点で星の位置が印刷されており、付属のピンでドームに穴をあけていきます。
穴あけは、私の場合は、1つのドームで1、2時間程度かかりました。
つけられたマークに沿って、1等星は大きく、暗くなるにしたがって穴を小さくしていけばいいようになっているのですが、星の位置に自分の「力加減」で孔を開けるので、かなり適当になってしまうので、再現性は「皆無」だと思っておくのがいいでしょう。
また、「投影」して星を見るのも、豆電球の光が弱く、ぼやけてしまうので、ともかく、星空を楽しむのではなく、「自分でつくった!」という達成感だけを楽しむもの・・・と考えておいてください。
仕上がりはこんな感じです。
このドームを台座にセットして、電池を入れると、ドームの中にセットした「豆電球」の光が、小さな穴から漏れ出して、それが天井などに投影される・・・・・という説明ですが、・・・そんなにうまい具合にはいきません。
自分で、星の等級と穴の大きさを合わしたはずですが、投影したものを見ると、星座も何も、判別できず、何がなんだかわかりません(笑)。
この製品には、レンズなどがついていないために、光量も小さく、距離をとって天井などに投影すると「ピンであけた点」がミラーボールのように広がってしまって、星として認識できなくなってしまうので、30センチ以下の距離で、ボードに投影するのが精一杯ですし、星の位置はズレていますから、作る楽しさ・・・というキットですね。
(来歴)最終見直しR6.1月