多くの書籍やWEBの記事は、「このようにすると、こうなる … 」とか「この通りにやれば完成 … 」という内容が多いのですが、ここでは、完成品を目指すのではなく、「自分で考えながらやっていく」を主眼に進めていきます。
この記事では、マイコンやICなどのデジタル部品を使わないでアナログ部品だけでやっていくのですが、例えば、LEDを数個同時に点灯させたり、色の違うLEDを混ぜて点灯させるのは、簡単にいきません。 その厄介さを自分でやって確かめてみようという内容です。
例えば、下のように、3色の色の違うLED7球を使った電飾をつくって、全部点灯するにはどうすればいいのでしょう。 また、順番に光らせるには、どうしたらいいのでしょう … などと、いろいろな点灯の仕方を考えてみると、まず、基本的なことを知らなければ前に進みません。 ここでは、基礎の実験をして、どうすればいいか … などのやり方をいろいろ考えていると、正解にたどり着けなくても、結構楽しめます。
電飾看板で使われるようなLEDの複雑な点灯では、マイコンやパソコンなどとデジタルICが主役ですが、ここではアナログだけで、LEDを1つ点灯して、次に、2つ点灯してみて、そして、色の違うLEDを同時に点灯させると … というような、あまり派手さのないことを、あえてやっていこうと思います。
これをやるには、最低限の部品や工具がないと始まりませんので、このページでは、最低限必要な工具・部品の話です。
次のページでは、LEDを1個、2個 … と点灯させるときの、いろいろのつなぎ方を見ながら、違う色のLEDを同時に点灯させてみましょう。 簡単な内容のように思うかもしれませんが、LEDの知識が少しある方も、頭だけでなく、実際にできるかどうかやってみてください。
最初の第一歩は工具・部品集めから
道具類や部品は、最低限のものを最低価格で揃えてみましょう。
「工具はしっかりしたものを … 」と書いてある書籍も多いのですが、興味が出て、余裕が出れば買いなおしすればいいことですし、下に紹介しているような、安価なものでも品質は確かです。 もちろん、購入しておいても無駄にはなりません。
セット類の購入先はAmazonさんが、そのあとの追加部品は秋月電子さんがおすすめです。 このセット品を全部1から揃えても、約5000円でおつりが来ます。
ともかく、次のものを揃えましょう。 もちろん、家庭にあるものも使っていきます。
①テスター ②はんだごてセット ③ブレッドボードセット ④LED詰め合わせセット ⑤抵抗器セット に、別に自作する ⑥5Vの電源 があれば、数週間はLEDの電子工作を楽しめます。
これらは、近くにあるホームセンターや、後で紹介する「秋月電子さんのサイト」でも入手できますが、Amazonサイトが品数が多いし、何よりも安いです。
Made in China を嫌がる人もいますが、最近はババをつかむこともなく、品質も問題ないです。
価格やリンクを示しておきますので、ともかく、サイフと相談して、自分の気に入るものを購入しましょう。上のようなセットではなく、バラで購入してもいいのですが、セットのほうが安いです。
今後は、いろいろな部品を購入していくのですが、それは「秋月電子さんのページ」からの購入が便利ですが、セット品は、なんといっても、Amazon が最強でしょう。(注)価格調査はR7.9月。Amazon の内容や価格はたえず変動していますので、サイトを確認して購入ください。

①→最安値帯のテスター650円…へのリンク


②→はんだごてセット995円…へのリンク 温度調節できて先端が取り換えできるタイプが便利


③→ブレッドボードとジャンパー線のセット1799円…へのリンク


④→抵抗器セット570円…へのリンク 10Ω~1MΩ 1/4W 600個のセット

⑤→5mmと3mmのledセット588円…へのリンク 3mmか5mmの砲弾型が安価で使いやすいでしょう
以上の最安値品の購入では、5000円あればおつりが来ますね。(繰り返しますが、品ぞろえや価格はしばしば変動していますのでAmazonサイトで確認して購入ください)

使用する電源は5v。 使っていないUSB電源を一部を加工して使います

電源は、新たに購入するのではなく、この写真のような、昔使っていたガラケー用などのUSB電源の余ったものを使うのが確実です。
趣味の電子工作では、5Vを使う電子工作の記事が多いので、その点でも有利です。
家電用の6.3Vや12VのACアダプターなどがたくさん家庭内に余っていると思いますが、これらの多くは電圧が安定していませんので、これらを使うのは避けてUSB用を選びます。 電源容量は1Aもあれば充分です。
早速購入したはんだごてなどを使って、下のように、ブレッドボードにさして使えるように加工してください。
加工の仕方は、スマホアダプターのコードの先端側を切って、被覆をはがして、4本の線のうちの電源供給用の2本にブレッドボードに差し込むための「ピン」をはんだ付けして使うのですが、この加工は、こちらの「hanako’s Papa」さんの記事を参考にするといいでしょう。

【参考】秋月電子さんのページにも目を通して、慣れておきましょう
秋月電子さんは、古くから、小口需要者向けに幅広い電子部品を販売されており、価格も手ごろで、送られてくる品物の分別もしっかりしているのでおすすめです。HPを見る癖をつけておきましょう。

「秋月電子」で検索して、お気に入りに入れておきましょう。 このようなトップページです。
さあ! 工具+部品+電源 が準備できたら、次のページ(→こちら)に進んで実際に手を動かして始めていきましょう。