人の身体も元素からできている(p2)

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「元素」というと、なにか無機質的な感じがしますが、人体も元素で出来ています。

主な体の構成元素

人の体を構成する元素のうち、1%を超えるもの(これを多量元素といいます)には、酸素(65%) 炭素(18%) 水素(10%) 窒素(3%) カルシウム(1.5%) リン(1%)で、それに続いて、硫黄、カリウム、ナトリウム、塩素、マグネシウム などがあり、0.01%以下のものに 鉄、フッ素、ケイ素、亜鉛、ストロンチウム、ルビジウム・・・などの少量元素(1%以下)や微量元素(0.01%以下)が続きます。

ほとんどが酸素と炭素ですので、「死んで燃やせば炭になる」というより「二酸化炭素と灰」になって飛んでいくというのもうなづけることですね。

必須微量元素

これらの中で、必須微量元素と呼ばれる 鉄、亜鉛、マンガン、銅、セレン、ヨウ素、モリブデン、クロム、コバルトと上位の元素はなくてはならないものとされています。

こういう微量元素も体の中にあって、必要なものというのもすごいことですね。

人類の源 海

ヒトは海水から生まれた・・・?

この人体の組成の構成ですが、書籍などには「人体の構成比率は『海水』と似ているので、生命誕生と関係がある・・・」などの記述がみられます。

しかし、現在の海水の塩分は約3.4%で、人の塩分濃度は0.9%ですので、かなり違っています。

海の水はそのまま飲めないほど塩辛いですので、動物などは海から生まれたとしても、環境としてのすべての元素を取り込んで生まれて進化してきていますので、そのように言ってしまうのもおかしいでしょう。

現在の海水の塩分のうち塩化ナトリウムが77.9% 塩化マグネシウムが9.6%などとなっており、溶けているナトリウムイオンの質量%は約1.06% 塩化物イオン(CL-)は 1.9質量%・・・などからすると、この比率も現在の海水とは全く違います。

海は陸地の鉱物を溶け込ませてどんどん成分が変化しているようですので、生命が誕生した太古の昔には塩分濃度や元素構成比率は人体のものに近かったのでしょうか?

たぶん、人間は人間を維持・進化するために、人間独自の元素構成に変化してきているはずです。

(数値はWikipediaから収集)

有機物質と無機物質

炭素原子(C)を含む物質を有機物質といいます。

ただし、古くから、一酸化炭素、二酸化炭素、炭酸塩などの単純な炭素化合物は有機物質に含まない・・・ということもあって、この分け方も便宜的なものです。

有機物には、炭水化物、脂肪、蛋白質等のように生体が作り出すものもありますし、人工的に合成されるものもあり、たくさんの有機化合物があります。

特に生物などを対象にしているために、毒物になるものなどはこの分類から別になっている場合があります。

この有機物質(有機物)に対応する言葉は無機物質(無機物)で、①1種類の元素のもの と②化合物 に分類されます。

生体などに関係する場合は、②の化合物は (1)酸化物(酸性酸化物・塩基性酸化物・両性酸化物)(2)水酸化物(水酸基OHを含む化合物) (3)オキソ酸(酸素原子を含む酸) (4)塩 に分類されます。

有機物は燃えると二酸化炭素を発生させるので、石灰水に気体を通せば白く濁ってそれが発生したかどうかがわかる・・・というのは中学の実験でやったのですが、燃やせば炭になるという説明もありますね。

サプリメントの過剰摂取の危険性

サプリメントは、正式な法律などで定められた用語ではないのですが、医薬品でない、食品中の特定の栄養要素や機能成分を錠剤、カプセル、飲料などにして提供する補助食品のことを指しています。

WEBでは、いろいろな商品が販売されています。
サプリメントを楽天で探す:楽天

ここでは、いろいろなものが紹介されており、思わず購入したくなるものもありますね。

TVなどの宣伝効果もあって、「サプリメントは不足しているので摂取しないといけない」と思っている人も多いのですが、不足すると、身体に障害が出るので、足りないといけないのは確かです。

  • ヨウ素が不足すると甲状腺の機能低下を起こす
  • カリウムの過不足は不整脈や心機能低下に
  • 酸素やリン不足はATP(アデノシン3リン酸)不足から身体機能に影響する
  • 鉄・銅不足は鉄欠乏性貧血や骨、動脈異常になりやすい
  • モリブデン不足は尿酸過多を招き、痛風の原因となる
  • 亜鉛不足は味覚臭覚障害を起こす可能性あり
  • カルシウム不足は骨粗しょう症の原因
  • 塩素不足は食欲不振や消化不良を起こす

サプリメント1 サプリメント2

しかし最近、過剰摂取による障害のことを聞くことがありますね。

むしろ怖いのはこの『過剰摂取』ですが、インターネットの記事を見ると、いろいろな情報がありすぎますし、サプリメントのPRは上手く作られていますので、つい、サプリメントを試してみようと引き込まされてしまいます。

普段でも、「疲れた」と、自動販売機で飲み物を買おうとした時、つい、お茶ではなく、スポーツドリンクや「アミノ」「ビタミン」などに目がいってしまうのは、自然とそういう意識が刷り込まされているということでしょう。

そういうことがインプットされているので、疲れやすくなってきたのでサプリメントで補おう・・・と考える方も出てきてしまいます。

しかしこれらの文章は読み方次第で変わってきてしまうことを意識していないと大変なことになるかもしれません。

例えば、「足りないと機能障害を起こす」と書いてあっても、具体性や信憑性が全くないし、さらに、機能障害が起きていなければ摂取してはいけないのですが、このように堂々と書かれていると、自分勝手に「摂取したほうが機能障害を起こさない」と間違って考えてしまいます。

人体の構成要素にはたくさんの元素が含まれており、例えば、70kgの人は猛毒と考えられているカドミウムを50mg、ヒ素は2mg、鉛は120mgも現在、自分の体に持っています。

それは長い間かかって人の身体に作用して機能するようになってきたものです。

それらの毒のような元素は、足りないからといって摂取する人はいないと思いますが、例えば、必須元素の「亜鉛が足りない」といって、亜鉛をサプリメントで摂取する人はいると思います。70kgの人の身体の亜鉛量は2g程度です。

しかし、1日の必要量は10mg程度で、亜鉛はタンパク質中に含まれていろいろなことに作用しているようですので、自然の食品を食べるはいいとしても、何からできているのかもわからないサプリメントをお医者さんの指示なしに摂取するのが危険なことだと考えない人もおられるのではないでしょうか。

亜鉛やその化合物の危険性は少ないのですが、トタンに塗布されている亜鉛ですし、亜鉛軟膏として用いられる亜鉛を想像したら少し怖い感じをもっていただけるのですが、サプリメントといえば、同じように怖いとは思わないのが不思議です。

亜鉛不足なら、海藻や魚介類、肉類、穀類に含まれるのでそれらの食品を食べるようにする・・・という対処法で十分なのですが、なぜか、「アンチエージング」「膝の痛みにきく」となると、やはり頼りたくなる年齢になってきているということかもしれません。

ある統計記事で、1人平均でサプリメント購入額は毎月2000円以上で、50歳以上では5000円を超えています。あなたはどうですか。

それで体の健康を支えているのであれば問題はありませんが、それがないと、健康を支えられない状態なら困ったことですので、この市場も拡大し続けるのでしょう。

生きていることで化学反応を行っている

親子のイメージ

中学時代に実験した化学反応ですが、これは、元素の結びつきや切り離しをして、新たな、またはその他の物質を作る現象のことをいいます。

水素と酸素を2対1の割合で混合してフィラメントで発火させると水ができますが、大爆発を起こします。

それと同様の反応はごく穏やかですが体内で起こっています。

私たちが食事をしたり行動したり呼吸することによっても様々な化学反応が生じています。

呼吸をすることによって空気中の酸素が体内の糖などを燃焼してエネルギーを作り出し、生じた2酸化炭素を体外に出しているのは、ものが燃えたり金属がさびるのと同じ化学反応であると思うと、何か変な感じがしますね。

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次のページからは、よく知っている元素やあまり聞いたり触れることのない元素がどのようなことに使われているのかを紹介したいと思います。

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