♪ 虹(にじ)の向こうは・・・晴れなのかしら?♪・・・と、天地真理さん(古い?)が歌ったのですが、「にじ」という言葉には、爽やかさやいいイメージが感じられます。
ここでは、虹の話題をいくつか集めました。
日本では「赤橙黄緑青藍紫」は、外国は「vibgyor」
「虹」と辞書を開くと、「7色の円弧状の帯」とあります。
ジーニアス英和辞典で rainbow を調べてみると、「vibgyor」(発音はビブギョアーやビジャー)という単語が載っています。
日本では、「赤橙黄緑青藍紫(せきとうおうりょくせいらんし)」という、七色の順番を諳んじているのですが、「vibgyor」は、英語圏で、虹の7色とその順番を記憶するための言い方で、vioret(紫) indigo(藍) blue(青) green(緑) yellow(黄) orange(橙) red(赤) の7色の先頭文字を集めた造語です。
また、「通常は、indigo を除く6色とすることも多い」・・・という説明が書いてありますので、外人は、日本人とは違った感覚で「虹」をみている・・・というのも面白いですね。
「赤橙黄緑青藍紫(せきとうおうりょくせいらんし)」も覚えやすいのですが、この vibgyor も「ビブギョアー」と何回か口に出すと、覚えてしまいそうな、特殊な言葉ですね。
もっとも、虹は7色・・・といい切るには、かなり無理があるのですが、昔から「虹は7色」ですし、♪7色の虹が・・・♪ ではなく、6色や12色では、夢が消えてしまいます。
やはり「虹は7色」としておきたいですね。
2重の虹
虹色はいろいろなところで見ることがあります
上は、2重に見える虹の一部を取り出したものです。
虹の発生を科学的に考えると、2重だけではなく、何重にもなった虹が、色を反転しながら見えるはずだ・・・と言います。
私は2重の虹までしか見たことがありませんが、光が強くなれば見える可能性はあるようなのですが、何重も見える虹は、ロマンに欠ける感じもします。
2重の虹では、地上に近い、濃い方の虹は、赤がもっとも外側で、外側の薄い方の虹は、赤色から紫色へと、外側に広がっています。
その他では、雲の下に薄く色づいた「虹色」を見ることがあります。
彩雲
写真は少しわかりにくいのですが、雲の下側に薄い7色が見えています。 これは、彩雲(さいうん)と言われます。
普通の虹は、太陽が後ろ(反対)側にある状態で虹が見えますが、彩雲は、太陽が前にあって現れます。
夕方に太陽が沈む前に見える夕焼けにも、「真っ赤な夕焼け」ではなくて、赤、橙、黄色などが見えるときがしばしばあります。
これは、赤い光が遠くまで届くからで、少し太陽が高い位置にあって、太陽の直射が遮られているような条件では、写真のように他の色が見えて7色に輝いて見えることがあります。
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虹色が見えるとうれしくなりませんか?
虹色は、空に架かる虹だけではなく、思わぬ場所で見ることがあります。
川の水が、滝のように落ちているところなどで、「小さな七色の虹」が、見えることがあるのですが、虹が見える、特定の条件や角度があるため、きれいに分離した7色を見ると、なにかいいことが起こりそう・・・と思ってしまいませんか?
プリズムで分光した光
例えば、太陽が差し込む部屋に、水の入ったガラスコップを置いていたりしていると、たまに虹色が見えることがあります。
ほとんどは、色が分離できない、曖昧な「虹」ですが、きっちりとしたプリズムを使うと、その色は、下の様になるようです。
これは国立天文台のHPにあった太陽光のスペクトル写真をお借りしています。
よく見ると、元素の「吸収線(フラウンホーファー線)」と呼ばれる縦筋が見えています。
私は写真でしか、この吸収線を見たことがありませんから、多分、特殊な方法で太陽光を分光して、うまく写真が撮られているので、簡単なおもちゃのプリズムでは、この吸収線を肉眼で見ることは難しいようなのですが、皆さんは肉眼でフラウンホファー線を見たことがありますか?
赤方偏移
この線の赤の方向への偏り方で、その光を発する星が、地球から遠ざかっている速度がわかり、さらに、その星までの距離がわかるので、天文学では、重要な道具になっています。
星が遠ざかると、吸収線の位置が赤色の側に移動するので、(赤方偏移と言います) この移動の様子を調べることで、何億光年という星までの距離が測定されているのですが、光速の数十%の、すごい速さで遠ざかる星がある・・・などを考えていると、また別のロマンも感じますね。
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(来歴)文章作成2018.1月 2021.6月文章分離 R3.8全面書き換え 最終R5.9月に見直し