服部天神社と豊中えびす神社と初酉稲荷大明神が同居

阪急電車の服部天神駅を降りてすぐの服部天神社・豊中えびす

服部天神社と豊中えびす神社は同居しており、天神さんは「足の神様」で有名で、阪急電車の服部天神駅を降りると裏門まではすぐです。

下に紹介する由緒書きに、宝塚線の開業時の記事に、服部天神社の境内に駅があって「服部天神駅」の駅名だったとあり、私自身は「服部(はっとり)駅」が馴染み深いのですが、2013年にもとの駅名に戻りました。

服部天神駅の梅田方面行のホームには、屋根を突き破っている大きな「木」が鎮座しています。

ホームから見ると太い幹が突っ立っているだけですが、下のグーグルマップでもわかるように、屋根を突き破る、天神社の大きな御神木です。(GoogleMapを利用)

服部天神 GoogleMapより

この裏門に面する通りは、江戸時代の「能勢(のせ)街道」で、この天神宮自体も歴史的な神社ですが、学問の神様の天神さんと商売の神様のえびすさんが同居しているのが、どことなくアンバランスさと親しみやすさが感じられます。

それもあって、ここでは、駅から近い、裏口から入る紹介のしかたをします。

裏通りの「能勢街道」 服部天神の裏口

裏口から入った左手に「足踏み石」があり、そこに座って神社の後ろ側を拝するようになっています。

靴を脱いで座る「石の椅子」は、右の写真のお社の裏ぐちに向かう方向を向いていて、ちょっと変わった感じのお参りができます。

足踏み石 天神社の裏側

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えべっさん・お稲荷さんも同居

この神社は、菅原道真を祀る、学問の神様の「天神さん」ですが、「足の神様」と紹介されています。

天神さんとえびすさん

えびすさんと天神さん

服部天神入り口の案内板

そして拝殿前には、下のような「足」に関する由緒書きがおいてあって、そこには、道真公は脚気だったようで、「もともとは、医薬の神様スクナヒコノミコトをお祀りしていて、菅原道真が大宰府に行くときに脚気のために歩けなくなったので平癒祈願したところ治った・・・」ということから、学問よりも「足」に効能があるよいうです。

天神社の由緒

 

境内には 服部天神宮、豊中えびす神社、初酉稲荷大明神 があります

これらは同敷地内にあります。正面から入ると、天神宮とえびす神社が目立ち、とりわけ中心になるのは 天神社 ですが、「えべっさん」の1/9・1/10・1/11の三が日は「商売繁盛」の掛け声で、沢山の人が訪れますので、このときには、ゆっくりとお参りすることが難しいでしょう。

1/9から1/11はえびすさんで混雑

初酉稲荷社は、下の表示に「周りの小さなお社」と書いてあるように、全干支の小さな社があって、自分の「干支(えと)」の社にお参りできるので、ちょっとした親近感を感じます。

初酉稲荷の説明書き

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えびす神社由緒

えびす神社の由来は、「足=おあし(お金)」と通ずる・・・と由緒書にあり、昭和25年(1925年)にサントリー創始者「鳥井さん」の屋敷内にあった社殿を譲り受けて、それを「豊中えびす神社」にした・・・とあります。

 

福娘さんが親近感があり好感度も抜群!

えべっさん 福娘さんと2ショットも可能

他のえびす神社と大きく異なる点は、「ともかくお金」ではない親近感がある点です。

福娘さんや売り子さんは、高いところから福笹や縁起物を販売するのではなくて、写真のように平面販売で、随所に福娘さんが立っていて笑顔で案内してくれます。

「商売繁盛で笹もってこい」と、金、金、金・・・という感じが強い「えびすさん」ですが、この神社は、敷居が低くて近づきやすい点がいいところが好きです。

写真のように、「えべっさん」期間中の空いているときを狙うと、福娘さんが気軽に「2ショット」に応じてくれます。 「豊中えびす」の福娘さんは可愛いというのが評判で、福娘さんの笑顔に出会えるだけで「福を頂いた感じ」になるのは確実です。人の少ない1/9の昼間に参拝するのがネライ目かも・・・。

 

1億円札が隠れた「人気」 無料です

一億円札

この「豊中えびすの1億円札」は、「知る人ぞ知るサービス」として結構有名です。

これをいただける方法と場所

正面から神社に向かって右手に、えべっさんと天神さんの共通の社務所があります。そこで御札やお守りなどのグッズを買うと、幅は約35cmの、壁に貼る「1億円札」が無料でもらえます。

私は毎年、えべっさんの1/9から1/11に参拝して、天神さんの「足のお守り」などを購入したときにこれをいただいていますが、えべっさんの期間中の限定品かもしれません。(未確認です)

「ポケットからお金が逃げないように、逆さま向けで、南または東向けで壁に飾ってください」との説明があって、これを持ち帰ると、毎年億単位で金額が増えるので、ささやかな毎年の楽しみです。

 

この天神さんはテント張りで学業よりも足のご利益が

天満宮というと、大阪天満宮や北野天満宮が有名ですが、ここはやはり、学業祈願よりも「足」のご利益で訪れる人が多い感じがします。もちろん、学業関連グッズもありますが。

外観はこのように、雨風をしのぐために、神前や社務所周りは「テント張り」で、はじめて参拝したときには、これが安っぽく感じたのですが、どっこい、これはすぐれものです。

テントの下に入ると、雨・風・雪・日照りなどに効果的で、今では「参拝者に優しい配慮」という称賛に変わりました。

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えべっさんの「たたき板」

えべっさんの「たたき板」も、H30年の改修の際に新しくなっています。

正面でお参りしたあとに社殿の裏に回って、後ろからもう一度お願いの「念押し」をするための「たたき板」があります。 正面から参拝したあとに、ぜひ裏側に回って板をたたいてみてください。

えべっさんのたたき板

国道176号線沿いの神社ですが、わかりにくい・・・

176号線側の入口 正面から入ったところ

国道176号線側の正面入口は、この鳥居ディスプレイがなければ見落としてしまいそうな街中にあります。この鳥居を入ると、写真右のように神社空間が広がりますが、全体の敷地自体もそんなに大きくはなく、荘厳感よりも親近感がある神社です。

 

広い駐車場はありません

駐車場は、神社内にはなく、裏側に小さなコインパーキングが2か所あります。そのほかTimesの駐車場が随所にありますが、周辺の道が狭く、車で来るのは不便で、近々の駐車スペースも台数が限られていますので、電車利用をお勧めします。駐車場予約アプリAkippaで探す

えべっさんの1/9から/11は、このコインパークは臨時の自転車置き場になるので使用できませんから、電車を利用して、服部天神駅ホームにある、異様な「くすのき」を見て、そして、裏門側から入って、「足踏み石」なども合わせてお参りしてくださいね。

 


(来歴)R5.2月に誤字脱字を見直し R6.4月写真の一部入れ替え