フィリピン英語はノンネイティブの米語だから聞き取りやすい

英会話はネイティブでないと・・・。 という声もありますが、習い始めは、聞き取りやすさも大事です。

シニアになってオンライン英会話を初めてから、10年経ちました。 始めたのが遅いので、若い方ほど上達しないものの、私が会話のピンポンができるようになったのは、やはり、オンライン英会話のシステムと、フィリピン人英語講師のおかげと思っています。

これから英会話を始めようとしている方も、シニアで「ボケ防止」を考えている方も、私の経験話を拾い読みしていただければと思います。

フィリピンに30年経って2度めに訪れたら

私は、はるか過去ですが、1985年頃に「マニラ5日間」の観光旅行に行き、2018年にセブ・マクタン島に1ヶ月の英語短期留学に行きました。

観光旅行のときに、マニラのホテルで、従業員と簡単な英語で意志が通じたことが印象に残っていたのですが、その30年後に、やはり、ホテル従業員とも、結構話せたので、やはり、フィリピンの英語は、日本人向きの感じがします。

アメリカ本土に旅行したときには、店員が話しているのが、全く聞き取れなかったので、これは、どうも「フィリピン英語の他人への優しさ」のような気がします。

フィリピンでは、英語はコミニュケーションを取るための道具(公用語)なので、先方が「伝えようとするから、わかりやすい」・・・ということのようで、逆に、アメリカ本土の英語は、「英語が話せないなら、来るな!」という感じの差があります。

フィリピン人のほとんどは、日本人の学習者と同様に、英語(米語)を勉強して覚えたので、それがわかりやすさにつながっているようで、フィリピンでの街なかでは、みんなタガログ語などの現地語で話しているのですが、こちらが英語で一言話すと、英語がかえってきます。

「フィリピンは英語が公用語」というのは、そういうことなのだと、現地に行ってわかったのですが、それだから、私のような英語が話せない人であっても、お互いが理解しようと話すために、コミニュケーションがとれる・・・ということになるのでしょう。

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ネイティブ英語を学ばないと・・・という人もいますが

WEBなどでは、「英語はネイティブでなければ・・・」という意見もしばしば見受けられますが、しかし、私は、「英語を話したいならフィリピンもアリ」という考えです。

変な話ですが、25分間レッスンを1000回以上受けてきて、10年経っても、ペラペラに話せない・・・という程度は、私のレベルが低い・・・と言われるかもしれませんが、フィリピン英会話講師によれば、「まだマシ」というのですから、要は、話せるようになるには、英語に触れる時間を、もっともっと長くしないといけないということです。

たしかに、フィリピン人が会話する街なかでの英語は、ネイティブ英語に程遠い感じの英語(米語)が多いのですが、英語学校の先生の英語やオンライン英会話の講師の英語は、かなりのレベルの人も多いので、英語でコミニュケーションが取れればいい・・・という目的を持つ方であれば、フィリピン英語で学ぶのもいいと思います。

フィリピン人では、英語の堪能な若い人は、まず、学校の先生を目指し、それを逃した人は、オンライン英会話講師やコールセンター勤務などにつく・・・といいます。

アメリカなどの、企業のコールセンターは、フィリピンに海外拠点を多く構えていますから、英語ネイティブのクレーム処理なども難なく行える英語力がある人が勤めているのですが、その人達以上に、英語の先生の英語力が上なのですから、初級者は、ネイティブにこだわる必要もないと思います。(もちろん、すべてのフィリピンのオンライン英会話講師の会話力が高いということではありません)

私はNOVAでネイティブに4年間習った経験もあって、ネイティブ英語も経験しています。 しかし、実際、ネイティブでも、何を言ってるのかわからない講師もいたり、教えるのがイマイチの講師もいるので、ステレオタイプで「ネイティブでないと・・・」と言うのはおかしいでしょう。

日本語と英語のバイリンガルの「日本人講師」に習った経験のある方も多いと思うのですが、バイリンガルの日本人英語講師は「いい」と感じませんか?

それは、日本人生徒に対する思いやりがあるからだと思います。

私はNOVAで多くのネイティブに習ってきましたが、日本に来たばかりのネイティブは、日本人との接し方や教え方が不十分なので、だめな講師が多かったようです。

そして、半年ほどすると、いくつかの日本語を覚えてきた頃から、非常に良い先生になるケースを見てきています。

要は「人」で、ネイティブかどうかは、もっと、自分の英語レベルが上がってから、考えればいいと思います。

英語は必要か・・・

さて、英語の必要性についてですが、政府などは、「英語が必要だ」と言います。

しかし、一時、安倍政権のときに、この機運が盛り上がった感じもありましたが、この10年ぐらいを振り返ってみても、政府が音頭を取っても、教育現場は変わったでしょうが、平均英語力の、何が変わったのかはわかりません。

相変わらず、メディアなどでは、変なカタカナ英語を馬鹿みたいに発信する一方で、英語習得を逆行させている感じがするだけで、多分、この状況では、「勉強している人だけがやればいい」という様相です。

私自身も、英語でコミニュケーションが絶対に必要でもありません。

だから、英語を話す必要性はあるのか・・・と問われると、「ある」とは言わないでしょう。

英語の勉強イメージ

でも、それでも英語を話せるようになりたい・・・とおもうなら、私のように、フィリピン英語を続けるのも、捨てたものではありません。

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まず、フィリピンについて、少しだけ知っておきましょう

「フィリピン国」は英語では「Republic of the Philippines」。

Republic は「共和国」で、Philippinesと「s」が最後についているのは、7000を超える島々といろんな人種が入り混じっているという「複数形のs」がついているというイメージは、フィリピンそのものです。

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イメージしやすいように、日本との比較表を作ってみました。

フィリピンと日本の比較表

面積も、人口も、島の数も・・・何か日本とよく似た感じですし、時差も1時間ですので、フィリピンは、親しみが感じられる国でしょう。

ただ、気候は四季のある日本とはかなり違っています。熱帯モンスーンという、ほぼ通年夏です。

私の留学した10月は、連日32℃程度でした。 しかし、私の住む大阪の夏よりは過ごしやすいし、クーラーもあるので、炎天下は、大阪以上に厳しいですが、それ以外の場所では、暑さは「大阪」と同じか、むしろ「過ごしやすい」のです。

留学校は、空港のあるマクタン島の田舎の村で、村の様子は50年ぐらい前の、私が子供の頃の日本と変わりませんでした。

現在では、食料品や生活品は安価ですが、近くの繁華街の物価や、売られている商品は、若干安いと感じるだけで、日本の繁華街と変わらない感じです。

そして、スーパーやコンビニの仕組みや内容は日本と同じで、利用しやすいし、スーパーでの日常品は日本よりも安いので、生活としては、日本より生活しやすい感じです。

マニラに住むオンライン英会話講師からの様子では、マニラなどは急速に経済・文化などが進んでいますし、福祉を含めた暮らしやすさでは、日本はフィリピンよりも遅れていると言うと、信じられないと思う人も多いでしょうが、日本の成長や考え方が停滞しているというのは、間違っていないような気がします。

ただ、大きな違いは、生活面では、キリスト教的考え方が強いので、考え方や生活感は日本・日本人とかなり違います。これは後で触れますが、頭に入れておくといいでしょう。

フィリピンの紙幣 フィリピンの硬貨

通貨はペソ(現地では「ぴそ(PISO)」で、交通や食料品が安いので、1ペソ以上の小銭と20ペソ紙幣が最も使いやすかったのですが、1ペソは2.5円程度です。(相場ですので、都度確認が必要です)

しかし、セブ市内やマニラの繁華街では、物価は日本と同じぐらいで、安さを感じませんから、観光でフィリピンにいっても、安いという感じはしないかもしれませんが、私は、1ヶ月間滞在して、生活物価は、日本の半分くらいの感じで非常に安いと感じました。

現在は、カード(キャッシュレス)による支払いなどは、日本以上に進んでいるようなので、若い人には、私のような高齢者の感じる違和感が少ないかもしれません。

普段の現地の人の言語は「フィリピン語」なので、それは全く理解することはできませんが、商店などで誰かと話すと、英語で話せば英語が返ってきます。これが、いい英会話の勉強になります。

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日本人とは宗教観でおおきな違いが・・・

日本人は無宗教の人が多いのですが、フィリピンの「国民の休日」にも見られるように、フィリピンではキリスト教的な記念日が多く、宗教色が強いので、フィリピン留学する場合は、キリスト教を意識しておくとともに、少し知識を得ている方がいいでしょう。 フィリピンの祝日は、これだけあります。

1月1日(水) 新年New Year’s Day
1月25日(土) 中国旧正月Chinese New Year
2月25日(火) エドゥサ革命の日EDSA People Power Revolution
4月9日(木) 勇者の日Araw ng Kagitingan
4月9日(木) 聖木曜日Maundy Thursday
4月10日(金) 聖金曜日Good Friday
4月11日(土) 聖土曜日Black Saturday
5月1日(金) メーデーLabor Day
5月24日(日) イスラム教断食明け大祭(※)Eidul Filt
6月12日(金) 独立記念日Independence Day
7月31日(金) イスラム教犠牲祭(※)Eidul Adha
8月21日(金) ニノイアキノ記念日Ninoy Aquino Day
8月31日(月) 英雄の日National Heroes Day
11月1日(日) 諸聖人の日All Saints Day
11月2日(月) 追加特別休暇Additional Special (non-working) Day
11月30日(月) ボニファシオ記念日Bonifacio Day
12月8日(火) 無原罪の聖マリアの祝日Feast of the Immaculate Conception of Mary
12月24日(木) クリスマスイブ(追加特別休暇)Chiristmas Eve, Additional Special  Day
12月25日(金) クリスマスChristmas Day
12月30日(水) リサール記念日Rizal Day
12月31日(木) 特別休暇Last Day of the Year

カトリック(カソリック)系が多く、留学中の授業や会話の中に、「日曜日に何をする」や「お母さんが・・・」などの、人や家族との関係や付き合いに関する話題内容が頻繁に出てきます・・・日本と比べて、宗教の影響が非常に強いので、少し戸惑うかもしれませんが、私のような昭和人間には、日本人が忘れてしまってきている、昔の良き時代の風習や話題の名残を感じました。

私は無宗教なので、これらの宗教的な話題についていくのに、かなり困ったのですが、もしも留学をするなら、カトリックの知識や考え方を少し勉強しておくといいでしょう。

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フィリピン人の顔をみると、歴史が感じられます

フィリピンは、諸外国に侵略され、翻弄されてきた歴史があって、過去の統治国人との混血も多く、街を歩いていてわかるのですが、アメリカ系、スペイン系、中国系、日本(朝鮮)系に分かれている感じです。

日本でもそうですが、ハーフには男前・美人が多いです。

土着系の本来のフィリピン人の顔は、(変な言い方ですが)少し怖い感じがする人もいるのですが、話すと、全般的に日本人以上に笑顔が多く、親しみがあります。

フィリピンでは、15世紀ごろにイスラム教が広がり、中国との交易で栄え、マゼランが率いるスペイン艦隊が上陸して、その後にスペインが領有権を取り、19世紀末に独立運動が起こったのですが、すぐにUSAの植民地となり、第2次世界大戦に突入して、日本との対戦があり、戦争終結後に独立(1943)した・・・という変遷があり、現在は独立国家です。

フィリピン人の英語力

こういう歴史があって、特にスペイン、アメリカのつながりから、スペイン語・米語を話す人が多く、米語(英語)はフィリピンの公用語となっています。

公用語だと言っても、普段の会話は英語ではありませんし、英語力にはやはり、人によって、かなりの差があります。

しかし、レベルの差はあるのですが、英語で話しかければ英語で答えがかえってきます。

フィリピンの英語教育は幼稚園から始まり、小学校3年からは、完全に英語による授業が行われており、急速に英語話者が増えているようですから、私のカタコト英語とボディーアクションで、スーパーマーケットやホテルでの会話ができます。

タクシー運転手や小さな商店の店員さんには「英語ペラペラ」でない人も多く、空港やホテルなどでも、アメリカンネイティブ並みの人は少ないようでしたので、「英語が公用語だ」と言っても、「まだまだ」と言う感じでした。

ただ、オンライン講師の話によると、この数年で、急速に英語化が進んでいるようです。

(知ったかぶりにように書いていますが、英語がほとんど話せない状態で、1ヶ月英語環境で学ぶだけで、このようなことが言えてしまうほど、留学による効果は高いのです)

英会話学校の英語レベルは非常に上質・・・という話

WEBには、フィリピン英語のレベルが低いと酷評する人もいるのですが、フィリピンでは、外資系企業と英語講師は若いエリートに人気の高い職業で、エリートが集まる学校の講師ですから、英語講師の話す英語は、ネイティブアメリカンのような「巻き舌英語」は少なく、非常に聞きやすい「米語」です。

ただ、英語学校の講師は20歳台の若い女性が多いので、若いゆえに、会話の幅が限られるのは仕方がないことで、それらが「習うならネイティブ」というような、フィリピン英語を悪く言う言葉になっているかもしれませんが、決してフィリピン講師の英語の質やレベルは低くありません。

私は日本の英会話教室NOVAで20人以上の各国の英語ネイティブに習いましたが、良い講師に混じって、大したことのない講師もたくさんいますので、フィリピン英語が劣っているのではなく、「人による」ということです。

高度な英語を学びたいなら、フィリピンにはレベルの高い英語を教える学校も多くあるので、それらを選んでフィリピン留学すればいいだけのことです。

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フィリピン英語は日本人の初級者にはうってつけ

市中にでかけて英語で何かを尋ねると、結構、話せますし聞きとれます。(経験ある人はわかると思うのですが)アメリカ本土に旅行したときのような言語の違いによる疎外感はありません

フィリピン人の多くは、私と同様に、自分で学んで覚えた英語だからでしょうか、私の英語がお粗末でも、お互いの会話を聞き取ろうとして話してくれますので、話しやすく、聞き取りやすいので、英語初心者の日本人には無理なく現地経験ができる、いい感じの国です。

費用の概算

ここではイメージを持っていただく程度の、詳しくは書きませんが、食事等込みの費用は、日本では考えられないほどに安価です。

概算費用的には、学校によっても、一日の授業数によっても、何人部屋にするのかによっても費用が変わりますが、私の場合は、関空から単身で、フィリピン空港でセブ往復、マンツーマン1日6時間、グループ授業3時間の9時間授業で、3人部屋で、学校支払い費用は4週留学で23万円程度の費用でした。(毎年上昇しているようですので、これらは別にチェックしてください)

留学中の安全性と快適性は心配なし

【安全】 学校内はまったく安全です。敷地は外部と遮断されていますし、夜に一人で外出するなどの危険行動を取らない限り、男女を問わず、若い方の単身留学でも心配はありません。

若い女性の単独留学生も多いです。

【飲食】 学校では、ミネラルウォーターサーバーの水を飲み、衛生面でも配慮されていますので、下痢をした・・・などの話も聞きませんでした。

私の学校は日本人生徒が主体でしたので、食事も食べやすかったのですが、フィリピンの英語学校の成り立ちは、韓国主体で構築されてきた経緯があるので、韓国系の学校では、食事が辛くて口に合わないという話も聞きましたので、食事についての情報も旅行エージェントに確認するといいでしょう。

【日常】 2段ベッドの3人部屋でしたが、うまく干渉しないように、お互いが考えて行動しますので、大部屋でも問題ありませんが、費用が許せば、1人部屋であれば余分なストレスはありません。逆に、2人部屋はオススメしません。

【英語レベル】 韓国系の学校でレベルの高いところが多いのですが、正直言って、英語初級者では、入学して普通に勉強するだけで、そこそこ英語力が向上しますので、勉強レベルよりも、快適に毎日が送れる学校を選ぶほうがストレスがなくていいと思います。

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留学先を決めるポイント

手数料無料の旅行エージェントを通じて、留学地選びや概算見積もりを取るといいでしょう。

①留学先・留学時期・留学期間 ②1日の授業数 ③利用空港 ④部屋人数 などで費用が変わってきますので、エイジェントに声を掛ける前に、自分で大まかな計画を検討しておくといいでしょう。

日本語で申し込めるエージェントを通したほうが気軽ですし、(飛行機や保険などは基本的には、個人でWEBで簡単に手続きできます)、学校の入学申込みまでは、まったく費用が発生しません。

最後に

私はオンライン英語hanaso(下の画像はHPにリンクしています)の講師のすすめから、67歳で単身の短期留学をしました。 そして、そのhanasoも10年以上のお付き合いになっています。

初級者は、費用が安くて続けやすい、オンライン英会話で、気に入ったサイトをさがすといいでしょう。


 私が続けているオンライン英会話hanaso

 ビジネス用なら、レアジョブかな?

私のように、英語を話す場がない方は、オンライン英会話は気軽です。 

ダメ元で、無料体験レッスンを受けてみてください。 仮申込をすると、会員としてサイト内の隅々まで見ることができるようになるので、WEB上のHPで比較するのではなく、無料レッスンを申し込まないと、細かいところがわかりません。

私は、hanasoで毎月11-12レッスンを受けていて、毎月の支払額を平均すると6000円未満です。

私は、70を超えるシニアですし、英語を特に話す機会や話す必要性もないのですが、ボケ防止という気軽な気持ちで、一生、安価で、家にいて続けらるオンライン英会話を続けようと思っています。

以上、この記事は、比較的都合が付きやすい若い人に英語留学をしてほしいと思う気持ちでこの記事を書きましたが、私のような高齢者でも、英会話短期留学は実りが多かったことは確かです。なにかのお役に立てれば・・・と思います。


(来歴)H30.4記事作成 R3.6見直し R3.9題名変更見直し 最終R5.9に見直し