阪急芦屋川駅からロックガーデン、六甲山最高地点を通って有馬温泉に降りる比較的ポピュラーなコースを、老体に鞭打って70超えのシニアが歩きましたので参考になれば。
この日は、2月の晴れた日でしたが、天気も穏やかな感じでしたので、芦屋川~ロックガーデン~六甲山最高峰~有馬温泉・・・12km程度という「一般向けコース」を、一人でぶらっと出かけました。
私は普通に歩くことが好きな70歳超えのシニアですが、健脚と言われる部類ではありません。 普段、5000歩を毎日歩いている程度です。経過時間も示しています。
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六甲山系は瀬戸内海国立公園の端っこで、兵庫県にあります。 阪急、JR、阪神の三線が並行して走っているので、最も山側を走る阪急電車の芦屋川駅下車が便利でしょう。
コースの道案内や整備は行き届いていて、平日であれば、後ろの人から急かされることもなく、マイペースで歩くことができますので、天気の良さそうな時を狙って、ぜひおでかけください。
阪急芦屋川駅を出発(9:20)
阪神芦屋川駅を山側に改札を出て、写真に見える山方向に向かって歩き出します。
右手に芦屋川が流れていて、随所に標識もあるのですが、道を2回間違えました。
住宅街を左方向に上がっていくといいので、地図やスマホを出すほどでもありません。 道を間違えても、遠回りはするものの、いつかは自然に標識のある道に出ます。
「芦屋」は高級住宅街の代名詞になっているように、大きなお屋敷の間を山に向かって進みます。
この写真は、歩き始めて約20分のところですが、振り返るともう、高所に来た感じで、結構な急坂に住宅が密集しています。
少し歩くと住宅地とお別れ(40分経過 滝の茶屋到着)
芦屋川駅から40分程度で「滝の茶屋」に到着しました。(道を間違えなければもっと早いでしょう)
滝の茶屋手前の公衆トイレがあります。ここを過ぎると、最高峰付近の一軒茶屋前の公衆トイレまで約3時間我慢しないといけませんから・・・。
「滝の茶屋」でパンとお菓子を買いました。少し先には、「大谷茶屋」もあります。
高座の滝から山に入ります(10:00過ぎに出発)
大谷茶屋のそばに「高座の滝」があります。
夏であればここで涼むのもいいでしょう。左の立て札には「イノシシ注意」とあります。
降りてきたハイカーが、「ロックガーデンで2匹のイノシシを見た」と言っていました。 子どものイノシシは可愛いのですが、親もいますから、近寄らないようにしましょう。
滝の横の急な階段を上って、ロックガーデンに入っていきます。
芦屋川駅から約1時間ほど歩くと、かなり高いところまで来た感じの景色になります。六甲ハイキングの良さは、海が眼下に見える所が良いですね。
子供が喜ぶ「ロックガーデン」
ロックガーデンに差し掛かると、名前のごとく「岩」をよじ登るような道が続きます。
歩幅を広げてよじ登るのはかなり大変ですし、この辺りは「御影石」とも称される花崗岩質の土石のために、 風化した岩の坂道はよく滑り、常に足を突っ張らなくてはなりません。
運動不足と体力不足が身に沁みますが、これは仕方ありません。
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ロックガーデンをすぎて、2本の鉄塔を通過します。
10:25通過
10:40通過
風吹岩(10:55 1時間35分経過)
風吹岩までの道標はあると便利ですが、多すぎて、「風吹岩→」と書かれていても、結局、高座の滝から風吹岩までは約50分かかりました。
風吹岩をすぎると、次は、「雨が峠」を目指します
途中、ゴルフ場(芦屋カンツリー倶楽部)のところで、イノシシ除けの柵や入り口があり、それを、自分で解錠して進んでいきます。
「雨が峠」付近に差し掛かると、2月でしたので、「雪」が残っています。(雨が峠到着11:50)
さらに15分ほど歩くと分岐があり、分岐点には、どちらの行先も「六甲最高峰」となっています。
行き着こところは同じですが、右が下りなので、楽に思って、自然と右を進んでしまいますが、これが吉だったのか凶だったのか・・・。
分岐から右に道を取って進むと、新しく作られた砂防ダムがあり、上左の写真の川の上流を渡るのですが、先ほどの分岐を左にとると「本庄橋跡」というところを通ります。
歩き始めて3時間半で、だいぶ高いところまで来ました。(12:53写真)
一軒茶屋 (13:00到着 3時間40分経過)
そして歩き始めて3時間40分で、自動車道の脇にある「一軒茶屋」に到着です。
「七曲り」という最後の上り坂がきつくて、結構疲れました。 息が切れるとそれを整え、水筒のお茶をすすりながら休み休みでたどり着いた感じです。 登りきると爽快です。
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茶屋の客は私一人で、注文した「きつねうどん」は非常に大阪風で、美味しい味です。
最後の上りで汗をかいたのですが、着替えを持って来ていなかったので、急に体が冷えてきて、休憩は早めに切り上げたのですが、やはり、着替えや防寒具などの装備を怠ったバツです。寒いときの山歩きは、特に注意してくださいね。
そして、六甲最高地点(最高峰)に向かおうとしたのですが、写真のように道には雪があり、スニーカーでしたし、小雪がぱらついてきたこともあって、最高地点に行くのは断念して、有馬温泉に向けて下山することにしました。
ちなみに、「六甲山頂」と言わないのは、六甲山はいくつかの山を含んだ呼び方なので「最高地点」というようです。
外界では温かい2月の日でしたが、やはり、山は甘くはありません。あと300m歩くと、最高峰の931m地点につくのですが残念ですが断念しました。
一軒茶屋から有馬へ下山(13:30出発 4時間10分経過)
一軒茶屋前の広場横に、有馬温泉に下る「魚屋道(ととやみち)」の標識があります。
雪が道を全面おおっていて滑りやすかったのですが、200mほど歩くと、雪も途切れてきて、問題なく歩けました。
「有馬温泉40分・4km」と書いてありました。 しかし、私の足では、この時間ではちょっと無理と考えて、急がずに歩いたのですが、やはり私は、虫地獄の自動車道に出るまでに1時間かかっています。
途中、「トンネル跡」とあるところで5分休憩して、14:00出発して、「峠の茶屋跡」を14:05通過しています。
温泉に近い、自動車道との出会いの「虫地獄」には、14:30の通過。
有馬温泉「金の湯」14:45通過、14:50阪急バスの乗り場に到着。(トータル4時間30分経過)
山道から自動車道に出てると、ハイキング用の標識は全くありませんし、自動車用の舗装道路を歩くと足にこたえます。
そこで、車道から幾本もの小道が下に向かっているので、それを下っていくのがいいでしょう。 これらの小道は、地元の人が麓まで行くための路地ですので、どれも、麓の温泉まで通じています。
するとまもなく温泉街に出ます。
銭湯「金の湯」の横に、有馬の泉源「金泉」の足湯がありましたので、私も、無料の足湯を楽しみました。
ただ、少し湯量が少ないのが気になります。ニュースによると、有馬温泉の泉源の湯が減っているようです。
有馬温泉の名物は色々あるのですが、有馬温泉は日本のサイダーの発祥地とも云われていますので、「有馬サイダー」を探して飲むといいかも。
有馬温泉からはバスを利用して阪急宝塚駅に出ましたが、大阪駅など、各所行きのバスも多くて便利です。
以上、シニアでも歩ける道程ですので、グループで「金の湯」に入る計画を含めて検討されたらいかがでしょうか。
お読みいただき、ありがとうございました。
(来歴)R4.5月サイト変更 R5.9月に見直し R6.8月に確認