フィリピンで英語を勉強したい人に

長文ですので、PCでお読みいただくのがいいでしょう。

フィリピンと英語関係の記事などが多くあることで、コロナが収束すれば留学などを検討したいと考えている方もおられると思いますが、セブ短期英語初心者シニア という私の短期留学経験から、ここでは、フィリピンの状況と学校でのレッスンについて紹介しています。H28年の情報ですが何かのお役に立てればと思います。

私の当時の英語歴はシニアで学び始めた英語初心者でした

67歳のH28年秋に、フィリピンのマクタン島(セブ空港のある島)のBayside English Premiumという小さな学校に4週間の英語短期留学に行きました。

63歳のときに英会話をしたいと、駅前留学のNOVAに通い始めたのですが、最近の5年間はオンライン英会話オンリーになっているものの、毎日英語に触れています。


 

NOVAではネイティブとの会話などのいいところも多いのですが、オンライン英会話では、1/4の費用で1.5倍の会話ができますので、この会話時間の多さは上達の絶対条件です。

フィリピン英語を良くないとか、ネイティブに学ぶべきだというのは上級者レベルのことだと割り切ってたくさん話すことを考えるほうが確実に上達します。

そして、費用が安くてシステムも安定しているオンライン英会話に加えて、特に若い人には、1-3ヶ月程度のフィリピン留学で英語漬けになる感触をぜひ味わってほしいと思います。

ダラダラとした内容のところはピックアップして読んでいただき、なにか得るものがあれば、参考にしてもらえば幸いです。

学校選びは事前に情報を集めておいてください

授業のほとんどがマンツーマン授業ですので、生徒数に見合った先生がおり、事務職員やその他の人を入れると生徒数より教職員が多いという状況でした。

このように授業が受けられるのは、物価の安いフィリピンならではでしょう。

授業のレベルは生徒のレベルに合わせてカリキュラムが組まれますので、私もそうでしたが、初心者でほとんど英会話ができなくても、英会話レベルが低いからと言っても問題はありませんし、もちろん一人旅でしたが何の心配もありませんでした。

ちなみに、私は当時はすでにシニアでTOEICも350点レベルでしたが、そのレベルでも、居心地のいい学校でした。

フィリピンの英語学校は、韓国の投資によって運営されて発展してきたことから、その中でも「優秀」と評価される英語学校のほとんどは韓国人経営で、もちろん韓国人の学生が多いという現状です。

私の学んだ学校は日本人経営で、生徒もほとんどが日本人ということもあって、教育レベルの外部からの評価は若干落ちる・・・と、他校から転入した数人の生徒さんが言っていたのですが、英語初級者の私はハードなスパルタ教育は望んでいませんでしたので、そう言うことを踏まえて、留学先については、各学校のレベルや教育方針などの情報を旅行会社や旅行エージェントに事前に確認して「学校選び」をするようにしてください。

 

フィリピンのエリート英語講師に終日学ぶ贅沢さ

私の英語力が乏しかったので、会話から全部を正しく聞き取れなかった部分もあるのですが、フィリピンでは日給1000円程度(月給2万円程度)の人が多い中、私の試算では、学校の先生(講師)たちは、毎日6時間程度の授業を受け持って、平均的レベルの労働者の5倍近いお給金をもらっている、いわば、彼ら彼女らはエリートでした。

そのエリートからマンツーマンの英語授業が受けられるのですから、日本や英語先進国では考えられない環境と言えるでしょう。

私は、毎日6時間のマンツーマン授業と3時間のグループレッスン計9時間のレッスンを受けていましたが、多くの生徒さんは7-8時間のレッスンを受けている人が主流です。

グループレッスンと言っても、2-4人のレッスンで、主に「発音レッスン」でした。

マンツーマン授業授業の多くはマンツーマン授業です

現地で話されている英語は様々

毎日9人の講師とレッスンでは1時間ずつ話すのですが、講師ですら、英語の発音や話し方は千差万別です。当然ですが、聞きとりやすい英語を話す人とそうでない人がいます。

これも「訛り(なまり)」というのでしょうが、日本語でもそうであるように、わからないときは恥ずかしいですが、何回も聞き直すしかありません。(そうでなくとも、わからないことのほうが多いですが、これを聞き分けるのも勉強でした)

でも、1週間程度すれば、不思議に慣れてきます。・・・というより、相手の話がわかってきます。

英語ではなく、「感覚」で、言っている言葉の内容がわからなくても、不思議なことに、授業が進行するようになります。

先生の顔の表情やしぐさで何を言っているのかというのが、うっすらわかってきます。

いわゆる、これが、日常の生活のために必要な英語でしょう。

2週間経つと、買い物に行って、たどたどしいなりに英語での会話ができる環境です。

言葉はコミニュケーションのための道具であり、英語を通じてコミニュケーションが取れるということを感じるだけで、短期留学は、すごい成果が得られた・・・と感じると思います。

 

フィリピンは「ノンネイティブ」で、公用語が英語(米語)の国

・・・ですが、誰もが常時英語で話しているわけではありません。

先生同士は、普段はほとんど現地語で話しています。さすがにこれは、さっぱりわかりません。

先生は生徒と話す時は英語(米語)です。(そのように指導されているとのことです)

そして、生徒と話すときには、そのレベルに合わしてスピードや話題を変えて、とりあえず、こちらが話そうとするように仕向けます。

英語が堪能な人にはすごい速さで話しますが、私に話すときは、語数も少なく、こちらも話しかけやすいように対応してくれます。

フィリピンの英会話学校での風景さよならパーティーの一コマ

フィリピンの田舎町もいいです。

現在のオンライン英会話講師2人はマニラ近郊在住で、彼女らの話では、マニラは急速に都市化しているようですが、マクタン島の田舎町はのどかな光景でいっぱいです。

マクタン島の街の様子

この風景は留学先の学校を出て町へ出たときの様子で、露骨にカメラを向けることはできませんので、ジープニーからとったスナップですが、この日は日曜日で、ハイウェイと呼ばれる国道沿いに多くの人が繰り出しています。

このハイウェイとは舗装されている「主要道」という感じですが、通りがけに見る街の人のみんなの表情には、非常に活気があるのに驚きます。

日本の繁華街で見る日本人とは、よい悪いはともかく、何かが違います。親近感があリます。

道沿いの商店 道沿いの商店 これは携帯関係の店のようでした。

町の様子を見て、私より年配の方が、「日本の戦後のようだ」とあまり良くない形容をされていたのですが、私からすると、子どもが多さを見ると国の行く末が安泰だと感じました。

セブ市内は行かなかったので知らないのですが、行った人は「日本と同じ都会」と言っていました。留学先を大きな都市の学校にするか地方の学校にするかは大事ですので、これは事前に考えておくといいでしょう。

私のオンライン英会話講師は、「今度来るときは『バギオ』にしたら?」と勧めています。バギオは冷涼な高地で風光明媚なところのようですが、私が留学する時のエージェントからは、一言も「田舎」をすすめる話はありませんでしたが、セブ・マクタン島は田舎ということを知らなかったのでしょうか。エージェントは、安全面・生活面でマニラやセブ市内を勧めたのですが、このあたりの情報に詳しいエージェントを探すことも、楽しみ方の違いが出てくる感じもします。

 

日本は”いい国だ”と思っていませんか?

皆さんはびっくりするかもしれませんが、私が留学してわかったことは、今の日本国よりフィリピン国のほうが福祉が充実して住みやすそうな感じです。

今学んでいるオンライン英会話の2人の講師もそう言っていますし、その1人はご主人が日本人で、年に数回、日本に来ている人なので、多分間違いはないでしょう。

現在、「日本はいい国だ」と感じている人も多いと思います。しかし、私も年金主体の生活になってみて解るのですが、家長制度があり、宗教的精神があるフィリピン社会は、年長者やハンディキャップを持った人に優しい感じで、総じて、日本の福祉の貧弱さを感じます。

こういう感じは、日本から離れないと感じることはありませんので、実体験するしかないでしょう。

特に宗教観の差が歴然です。

これは、授業を受けていて戸惑います。これも留学を体験してみると、日本人の特殊性が感じられると思います。

国会議員などが海外視察に行っても、そう言う事は絶対に報告しませんが、若い方には特に、実際に他の国を見て、自分で何かを感じてほしいと思います。

本題に戻って、フィリピンでの授業について紹介します

授業の進め方は先生によって違います。

先生のレッスンの進め方はまちまちです。

教科書をただただ読み進める先生、フリートーキングに終始する先生・・・などと先生ごとに自由に50分を進めていくので、毎日時間割は変わりますが、マンツーマンの6人がその独自のスタイルで授業をしていきます。

 

教室は3畳弱の小さな部屋で、机とホワイトボードがあり、CDラジカセやサブボードなどを使ってリスニングやテキスト演習などをします。

教室は小さな個室(レッスンの個室:再掲の写真)

マンツーマンなので若い女性と2人きりですが、外の廊下から中の様子が見えるようになっていて開放的で、特に圧迫感もない自由空間です。

宗教と文化の違いで戸惑うこともあるでしょう

少し書いたように、フィリピンでは、アメリカ寄りのキリスト教文化の影響や色合いが強く、授業の教材(イギリスのケンブリッジの教材でしたが)には、生活や家庭のこと、交友関係、親子関係のことなどを教科書の質問に沿って話す授業が毎日あったのですが、日本の文化とは違いすぎて、テキストに書いてある事柄について、講師が納得するような答えがなかなか言えませんでした。

講師も、それに的確に答えられない日本人を不思議に感じているようでしたが、他の生徒さんにそれを話すと、みんな同様に「文化の違いを感じる・・・」と言っていましたので、いわゆる「カルチャーショック」を感じることでしょう。

例えば、当時は67歳だった私に、「子供とどのような会話をしますか?」「家族と夕食を食べるときに、どういうことに気を使いますか?」「日曜日の朝は何をしますか?」というような質問が続くのですが、英語の練習のための受け答えならいいのですが、私の日常を答えるとなると、「特に何もしていない」としか答えられず、困った場面がたくさんありました。

模範解答は、キリスト教的な、「子供とはいろいろなことを話し、食事も楽しく、日曜日には教会に行くこと・・・」を答えとして希望しているようなのですが、私自身の生活とは違っており、それぐらい、日本人とフィリピン人とでは生活に対する考え方やり方が違うということのようです。

この宗教観・生活感の違いがあることは頭に入れておくのが良いでしょう。

感心したことは、どの先生も「しゃべるのを促してくれる」

とりあえずレッスン中にこちらが話そうとすると、どの先生も話すのを止めて、こちらが話すのをずっと待ってくれます。

これは、私が今も続けているオンライン英会話(こちらで紹介)でもそうで、私が間違った英語で答えても、とりあえず「英語を声に出す」ことを優先していて、講師が正しい英語にいいかえるという頻度が少なかったのが気持ちよく話せる・・・と感じたのかもしれません。

とりあえず、何かを話さないと会話が続いていかないので、頭をフル回転させるのはある意味で緊張感と爽快感があります。

発音(pronunciation)の授業は「目からウロコ」でした。

発音を教える先生は、一般のマンツーマン講師よりも少し「格が高い」ようで、非常にわかりやすい発音で話すので、いわゆる「アメリカンネイティブ感が強い」発音が学べます。

不思議なことですが、正しい発音であれば、頭の中に正しいスペルが浮かぶ感じになります。

今までは単語を「日本語読み」をして覚えていることも多いのですが、正しい発音であれば、発音どおりにスペリングできるということを学びます。これは帰国後も役に立ちます。

thとsの違い、lとrの違いは当然徹底的に教えられますが、わたしは「oとa」「nとm」が全くダメだったので、授業が始まると「エム・エンヌ」ということから始めることが通例になるなど、とても「いい授業」でした。

ともかく、英語は、日本語にない発音がほとんどで、それを1から教えてもらうことは初めての経験でしたが、ただ、留学4週間ではすべての発音についてみっちりやるのは無理で、やはり、3か月ぐらいの留学期間であればかなり学べる感じです。

 

フィリピンでの英語の勉強をしてみると、日本人の国際コミュニケーション力が弱いことや、日本の英語指導の貧弱さを実感します。

今後、日本の英語教育がどのようになっていくかがわかりませんが、これらの優秀で安価な先生を3年計画ぐらいで日本で雇い入れる仕組みがあったらなぁ・・・と、正直思ってしまうぐらい、英語を学ぶ留学に踏み切ってよかったと思っています。

マンツーマン授業(授業の一幕)

フィリピンとしても英語の公用語化は正解だと感じました

フィリピンにはものすごい数の島があり、それぞれの言語が入り乱れています。標準語としてのフィリピン語も教育されているようですが、はっきり言って、英語を公用語にすることで国が統一されているという感じはぬぐえません。

私のような「よそ者」が、数週間学んだ英語で、道行く人に自分の行先を聞けるのは、ある意味不思議です。

私が留学した学校の先生たち留学先の学校の先生たち(学校のHPから)

フィリピンは英語が公用語というだけで、英語で生活を送っているわけではありません。普段は現地語が入り混じって話されています。

だから、きれいなわかりやすい英語環境は学校内の先生によっている・・・と考えたほうがいいでしょう。

街に出ると、現地の人でも、私のように英語を勉強中というレベルの人が多いので、先生と話すように要件を伝えるのにも苦労します。

しかし、お互いが話そうという気持ちで接しますので、意外に言いたいことが何なのかが次第にわかってきます。これが本当の言葉を通じたコミニュケーションなのだと思います。

私の英語が通じたときの満足感は大きかったのですが、私がアメリカ旅行に行った時に経験した、レストランや街角で食べたいものを注文したときの「通じないなさけなさ」も重ねて思い出してしまいます。

アメリカ本土での言葉が全く理解できませんでしたし、ネイティブと話すときに、こちらが格下の感じになってしまい、うまく通じないという経験がある方は多いと思います。

私の友達で2ヶ月間アメリカ本土の英会話教室で学んだ人がいるのですが、その人でも現地の街へ出かけて英語を話すことができなかったといいます。

ネイティブでないからわかってもらえる

私のアメリカ本土での経験で言えば、現地のネイティブはこちらのレベルも考えずにベラベラベラと話してきて、私が応対できない瞬間に「会話力」の上下関係ができてしまい、その関係は維持されますので、そうなると、対等な会話は成立しません。

もちろん、日本に来ている外人やNOVAの先生などのネイティブは、充分に話せないことをわかってくれますので問題ありませんが、アメリカで英語で話そうとするのはかなり難しいのです。

その点、フィリピンはノンネイティブな英語圏で、多くのフィリピン人も学んで英語が話せるようになっていますので、言葉で通じあおうとする気持ちは共感するところがあるのだと思います。

長い文章になりましたが、私のようなシニアの初級者でもフィリピンでは気軽に学べましたので、ぜひフィリピンに行って英語を学んだり、フィリピンのオンライン講師から学ぶ機会を持っていただきたいと思います。

私の場合は、4週間の留学で、飛行機、授業料・宿泊等の学校費用、小遣い等の娯楽費、パスポートなどの準備費用諸々で40万円でお釣りが来た程度ですが、もっと安くなる方法もありますので、ぜひ、フィリピンへの短期留学を検討してください。


 

以上、長い文章になりましたが、お読みいただきありがとうございました。