これから伸びるか? ネット宅配クリーニング

ネットで注文できる宅配クリーニングというサイトがいくつかありますが、便利なようですが何か依頼しにくい感じもします。調べてみました。

①価格 ②納期 ③仕上がりと安全性 などをチェックしないといけないのですが、「敵もさるもの」、価格の相互比較ができないように注文形態が各社ばらばらになっています。

そして、決して安くない点と、やはり、店頭で検品するのとは違って、依頼する際に注意しなければならないことが多過ぎる感じがします。

その反面、一般のクリーニング店が敬遠する『保管サービス』を売りにするところがあるなどと、手狭な世帯などでは利用できそうな点もあるので、需要が伸びそうな予感がします。

これらを私の感じ方で紹介してみます。

私の家族の場合を見ると、年々、クリーニングに出す回数などは減っていて、昨年1年間では、毛皮、ダウン、汚れの酷い作業服など、自宅では選択できないか難しいものだけを依頼しています。

そこでクリーニングに関係する統計数字などを調べたところ、その理由も統計に合致している感じですが、これは、別の記事で紹介しています。こちら

ネットで注文するクリーニングとはどんなもの?

ネット宅配クリーニングの仕組みは・・・

一口に言うと、WEBで注文すると引き取り納品を「宅急便」がやってくれて、さらに長期保管してくれるサービスといえます。ザーッと説明すると、

1)WEBから注文しますが、注文する前に、会員登録をしておく必要があります。

登録には数日かかりますので余裕をもって申し込みしておくようにしましょう。支払いはクレジット払いが一般的です。

2)クリーニングに出す場合は、専用のパック・ダンボールで受け渡しします。これらの用品は事前に届けられるようになっています。

3)ヤマトの宅急便などが引き取りに来てくれるか、コンビニへ持ち込むタイプもあります。 発送伝票は事前に用意されています。

4)クリーニング品は工場に到着後に検品したのち、問題がなければ洗濯作業に入ります。完了すると包装して返送されますが、希望により保管してもらえるサービスもあります。

5)クリーニングされた品物は宅配便で返送されてきます。

それを図で示すと、こんな感じです。

宅配でクリーニング「保管サービス」+ クリーニング工程

希望があれば数か月から1年間保管してもらえますのでマンションで収納場所の少ない方には省スペースになって便利でしょう。これが大きなポイントで、若い人や出不精の方や高齢の方に喜ばれそうです。

昔のクリーニングは・・・

若い方はご存じないかもしれませんが、昭和40年代頃にはサザエさんのイメージで、「洗濯屋さん」が1軒1軒の家庭を回って定期的に注文を集めて、クリーニングが終わると配達してくれていました。

大きなデニムバッグを業務用自転車の荷台に積んでお得意様を回って集荷配達する姿は街の風景にも溶け込んでいたのですが、平成年代には、大型の工場で集中的にクリーニングをする形態になり、洗濯設備を持たない取次店が町のあちこちにできました。

私の家庭でも、近所にあるお店にそれを持って行けるようになって非常に便利になりました。なによりも、クリーニング代も安いし、自宅で洗えるものはクリーニングに出さない・・・という傾向が加速するとともに、その頃からか、コインランドリーなども広がったのですが、折からの清潔志向も手伝って、全体的に見ると、クリーニング業は広がっていきました。

しかし時代はクリーニングに対する考え方を変えてしまいました。

最近の傾向では、クリーニングの利用度が減っています。お店に持って行かなくてはならないし、クリーニングしなくてもよいカジュアルで新素材の服装が多くなってきたし、何よりも、家庭用洗剤の洗浄力が格段に上がって、現在はクリーニング離れが止まらない状況になっている感じがしますし、それが統計でも現れています。 これらの統計数字はこちらに

ここではWEBで取引するクリーニングサービスです

WEBでの新しいサービスでは、WEBで注文して、宅配便(ヤマト運輸など)を利用して集荷配送を行ってくれるうえに、取次店が嫌がっていた長期保管を「保管サービス」として運営してくれるサービスが「ネット宅配クリーニング」です。

ここでは、ネット宅配クリーニングの3社についての利用方法や特徴を見ていきます。

もちろんWEBではこのほかにもたくさんの会社の記事が見つかりますが、比較的見つけやすいものを紹介しています。今まで利用している実店舗と比べながら読んでいただくといいでしょう。

多くは最初に事前に登録が必要

注意しないといけない点は、思い立ってすぐに利用できるものではないことを知っておきましょう。あらかじめ、申し込みなどの手続きが必要です。

①WEBからの登録申し込み

サービスはホームページ(HP)から申し込みます。ほとんどのものは事前に会員登録が必要です。すぐに利用するのは無理ですので、まず、会員登録をします。

申込者の登録や支払方法を記入しますが、クレジットカード払いが基本になっている場合がほとんどです。それ以外は代引き費用が掛かるなどがあるところがありますので、まず、そこをチェックしてください。

②専用キットで衣類を受け渡しします

申し込み後、3日から数日で「衣類発送用の入れ物(バッグ)」と「申込用紙」「配送伝票」「利用のための説明書」「その他の質問用紙」などが送られてきます。利用する会社によっては、段ボールなどの配送用品をヤマト運輸などのドライバーが持ってくるシステムになっているところや、2回目用からのキットを返送時に同梱するところなどがありますので、各HPから「指定の入れ方」「指定の入れ物」というところを押さえておいてください。

「送料無料」としているところの配送伝票は、着払い専用伝票になっています。

③クリーニングに出す品物をケースに入れます

クリーニング会社によって、数量の決まりがあります。1枚でもOKのところや、ケースに入るだけのものを同時に出すことができるところ、5点、10点などのセット料金が決まっているところなどで、個々の会社(サイト)で扱い方の違いがあります。もちろん、セット料金の設定でであっても、追加1枚単価が設定されているなどの融通は効くようです。

価格については、各社異なるので、HPで料金シミュレーションして試算することができます。

会社(サイト)を選ぶ場合には、各社の金額を調べてみるのもいいのですが、出す条件が変わると料金が変わるので、よくわからないと思います。(後で少し説明していますが、特にWEBなので料金は『安い』・・・ということはありません)

④取りに来てもらうかコンビニなどに持ち込む

ほとんどの会社(サイト)は、引き取り納品時間が確実な「ヤマト運輸」を利用していますので、添付の配送伝票に書いてある電話番号に「電話」して引き取りをお願いするか、最寄に宅配便などを取り扱うコンビニがあれば、そこに持ち込みます。その時の費用は発生しません。

⑤クリーニングが出来上がったら返送されます

保管サービス(別に説明します)を利用しない場合は、クリーニングが終わればすぐに返送されてきます。

宅配クリーニング

⑥『保管サービス』はひとつの『売り』でしょう

この点が特徴あるサービスです。保管は、有料のところと一定期間が無料のところがあります。

実店舗(町のクリーニング店やチェーン店)では引き取り日が指定され、長期に預けることができませんでしたが、長いところでは1年間、安心して預けておくことができます。

荷物の多いマンションに住む人などは「レンタルガレージ」を借りる方が増えているようですが、これと同様にすごいサービスといえるでしょう。

返送期日を指定しておくと、専用倉庫に安全に保管されているクリーニング済みの衣類が、指定日に合わせて返送されます。

この一連の流れは以下のようになります。

クリーニング~保管のパック

注意することは・・・

クリーニングできない場合があります

クリーニング(洗濯)してもらえないものが詳しくリストアップされています。それらは、クリーニングに出したいと送付しても、そのまま返送されます。

そのために、そのリストに加えて、「プリントがはげた」「スパンコールや飾り物が取れた」「ストレッチ機能が低下した」などの問題が起きないように、HPの注意事項を確認して、何でも出せばいいということにはなりません。

洗濯表示タグがないものは受け付けてもらえない場合がありますのでご注意を・・・。

これも、一般の取扱店でもはねられる場合も多いのですが、覚えておくといいでしょう。

不明点は事前に問い合わせするのが良いでしょう。

追加料金がかかるものもあります

もしも追加料金が必要ならば、検品後に電話で確認があるか、またはHP上に料金を表示しメールで連絡があるので、それを確認了承するとクリーニング作業に入るという手順になります。

料金は平均して近所の取次店よりも「高め」

料金は、それぞれの会社(サイト)で差があります。もちろん、サービス内容についても差があって、金額の評価は難しいという内容になっています。それぞれに良いところもあればその逆のところもあるという状況です。

価格面について実店舗(近所の取次店など)とHPにある価格表の価格などを比べてみたところ、WEBが負けている状態でした。

個々には書きませんが、HPを見ても「安い」ということを売りにしているところはありません。

つまり、ネット宅配クリーニングは価格では勝負していないといえます。

ランドリー(イメージ)

価格についてですが、近くの店舗(取次店)の価格も不思議なところがあります。

例えば、最寄りのフランチャイズの取次店価格が、その親会社のHPに載っているWEB価格より安い金額のものがあります。

さらにまた、同系列の店舗でも店舗間で価格差があることも知りました。

考えてみれば、それはそうかもしれません。どこの店舗もお客さんに店へ来てほしいのですから、価格でお客さんを集めようとすれば、「目玉品を作って」値段を下げますよね。

だから実店舗(取次店でも)では、親会社の公示価格よりも「安い」価格がでかでかと表示されているうえに、「会員割引」というのがあって、どうもこれは、ネット価格と比較しても意味がないので諦めました。 <(_ _)>

さいごに

この、ネット宅配クリーニングが町のクリーニングを踏襲することは、今のところない・・・と言う感じを持っています。

目玉は、居ながらにして注文できることや長期保管サービスなどの、既存のクリーニング店にないところが「売り」なのですが、各家庭のクリーニングに対する費用は減っている現状では、誰をターゲットにするのかがポイントになるのですが、ネット宅配クリーニングでは、試行錯誤の状態のような感じもします。

これについては、時間が経過した時点で、改めてその動向を見てみたいと思っています。

居ながらにしてクリーニングができるシステムは、置き場所の少ない若い世帯や高齢者にとっていいサービスといえるでしょう。

しかし、高齢者がネットを使いこなすことはありませんし、さらに、依頼して送った品物を、あれこれチェックされたり、適合非適合を細かく制限されることは若い人でも抵抗があるでしょうし、さらに、クリーニング価格も特別に安くないとすると、ネット宅配クリーニングの大きな特徴と生き残り策は『長期保管サービス』との融合かもしれません

このシステムが機能するのは、ヤマト運輸などの宅配・運送業があってこそのサービスですので、送料無料で運賃をペイするには、クリーニング価格にある程度の価格を転嫁されるのは当然で、当然価格は高くなります。

このような状態での新業態ですので、利用者が何を望むのか・・・や、その動向を見て価格・サービスも変化しそうで、これからどう変化していくのかはわかりません。

WEB業者は、従来からあるクリーニング取次店とおなじなので、クリーニング工場や倉庫(長期保管場所)はどこにあってもいいのです。

すなわち、流通システムを駆使できる新しい業態になりうるかで、流通保管システムが整備されていけば、きっと伸びるシステムになっていくと思っていますが、現状ではあと一歩の感じがします。

別の統計ページに書きましたが、クリーニング業の業績は低下し続けていますし、少なからず顧客とのトラブルがあるという数字があります。

対面営業でもこの状況ですので、ネットの受渡では、もっと深刻な状況が予想できます。

今後も、よい品物を(Q=品質)・安く(C=コスト)・早く(D=納期)・・・を競ってさらなる仕組みや複雑な価格体系でサービスを競ってくると思いますし、クリーニング工場を持たないところも多くが参入してくるなどで、業態の変化も加わって時間はかかりますが、同時に淘汰されて洗練されていくと思います。


 ネクシーの例

各社の売りポイント

各社のHPの記事を見ても、それぞれが様々な特色をPRしています。

①加工工場の所在や内容が見えやすいようにして、品質面を前面に出しているところ
②最適価格や依頼しやすさの価格を打ち出しているところ
③トラブルを起こさないために丁寧な説明を加えているところ

・・・などを工夫して受注につなげる努力がみられます。

一通り読み比べてみても、完全にそれらすべてに抜き出ているサービス(サイト)もないので、サイトの優劣を決めるのが難しいですので、それだからそれぞれが特徴を生かして商売をしている・・・という今後変わっていく業態と言えます。

・・・といっても、このような新しい仕組みは、「便利な人には便利な仕組み」です。

いつも出しているクリーニング店と比べてみて検討されてはいいと思うのですが、私のクリーニングしてもらう品物は、レザー、ダウン、汚れた作業服などは、多分WEB店では嫌がられると思いますので、当面は様子見になるでしょう。

最後までお読みいただきありがとうございます。状況が変わってくればそのときにお知らせします。

 


(来歴)平成17年7月記事作成 R2.1月文章集約 R3.8月ページ集合、最終見直し